日本のEPG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 15:54 UTC 版)
当初は、1998年9月に登場したパナソニックの「T(タウ)」など、デジタル放送に対応したハイビジョンテレビ・ワイドテレビのみに搭載されていた機能であったが、その後、一般のテレビに標準で搭載されるようになった。その背景には、2000年12月にBSデジタル放送が開始されたことや、多チャンネル時代に突入するなど、もはや番組情報の提供は、新聞のテレビ欄では紙面に限界に達していたこと、また、DVDレコーダーの普及で、番組録画の需要も一気に高まったこともその要因と言える。 デジタル放送のほとんどでは、標準で各放送局ごとに電子番組ガイドを送るための規格が定まっており、テレビの画面で番組表を見ることが可能である。日本でEPGが最初に採用されたのは、1996年の通信衛星・PerfecTV!(現:スカパー!)のサービスからである。放送局ごとに常に番組データを送信できるため、一般的にGガイドやADAMS-EPGといった代行サービスよりも正確かつ詳細で、リアルタイムでの送信が可能である。そのため、スポーツ中継の延長時などには即座に対応できる。 アナログ放送では、各放送局が番組データを送信する機能を持っていないため、ホスト局と呼ばれる特定の放送局、またはインターネット経由でのGガイドやADAMS-EPGの方式によって1日数回、各放送局に代行する形で番組データが送信される。パソコンへはインターネット経由で提供されることが多い。しかし、番組情報などが不当に簡略化されるなど、提供される情報が必ずしも正確とは限らない。デジタルテレビやBD・DVDレコーダーの多くは、番組の予約録画を簡略化するために電子番組ガイドの機能を搭載しており、BDレコーダーの普及とともに、電子番組ガイドが一般化した。 一時は10件近くのウェブサイトがGガイドとiEPGで番組データ番組情報を提供していたが、2011年7月24日のアナログ停波に前後して、次々とサービスを終了した。同年下半期にサービスを提供しているウェブサイトはiEPGの提唱元であるソニーの子会社(ソニーネットワークコミュニケーションズ)が運営する「Gガイド.テレビ王国」のみとなり、同社も2019年2月末でサービス終了となった。
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