日本のETC
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日本では、1997年(平成9年)4月に小田原厚木道路小田原本線料金所で業務用車両を対象に試験が開始され、2001年(平成13年)11月30日には日本の高速道路において一般利用が開始された。日本では国土交通省が推進している。既存の車両への導入設置が容易であるため、正式稼働当初から装着率は上がり続けている。 「ETC」の名称およびロゴマークは、一般財団法人ITSサービス高度化機構(ITS-TEA)の登録商標(第4447876号ほか)となっている。 日本では一般に「イーティーシー」と呼ばれる。ETC車載器のカード未装着の際の音声エラーメッセージでも「イーティーシーカードを装着してください」と発音される。そのほか「ノンストップ自動料金支払いシステム」と呼ばれることもある。 一般利用開始に伴い、2001年に国土交通省が主催した「ETC愛称コンテスト」により「イーテック」という愛称が付与された。しかしほとんど浸透しなかった。また首都高速道路のETC普及推進キャラクターとして「Mr.ETC」が設定されている。 日本で有料道路の利用者がETCシステムを利用するためには、利用者がETC車載器を購入し車に装備してセットアップし、並行してクレジットカード会社にETCカードの発行を申請して、車載器に挿入する準備が必要となる。有料道路を利用すると、通行料金は自動的にクレジットカード会社を通して口座から引き落とされる仕組みである。車載器・ETCカードともに、一般財団法人ITSサービス高度化機構(旧・一般財団法人道路システム高度化推進機構)がクレジット会社やセットアップ店を通じて利用申請を受け付け、情報配信している。 ETC利用率の向上に伴い、検札目的で設置されていた豊橋本線料金所と米原本線料金所が2007年(平成19年)5月31日正午に廃止された。 2015年(平成27年)時点で、5000万台以上の自動車にETC車載機が取り付けられており、高速道路におけるETC利用率は90%を超えている。 2015年11月末時点で、日本では累計6975万台の車両にETC車載器が取り付けられた、このうち再セットアップ件数が1788万台あるので、実台数は5187万台程度であると推定される。 2021年4月時点におけるETC利用率は全国平均で93.3 %であり、首都高速道路では週平均で96 %を超えている。
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