日本におけるポピュリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 15:56 UTC 版)
「ポピュリズム」の記事における「日本におけるポピュリズム」の解説
日本では「ポピュリズム」という言葉は、1990年代以降、「複雑な政治的争点を単純化し、いたずらに民衆の人気取りに終始し、真の政治的解決を回避する政治手法」といった意味でマスコミ等で使われる例が増加した。これは衆愚政治や大衆迎合などの同様の意味と捉えられているが、これは政治学上の本来の意味とは異なったものである。 日本においてポピュリズムは、「国政というより地方レベルにおいて顕著」であることが諸外国に比べて特異的である。これは二元代表制のもとで、地方の首長候補は有権者の支持を直接に集めることができるためである。 しかしそれらは主に既得権益に対する挑戦という構図をとっており、大衆迎合的ではあるとされるが反多元主義的な要素がほとんど見られないため、しばしば、ポピュリズムの側面を持っているが、本質的には似て非なるものであるとされることもある。 大阪都構想における大阪維新の会や郵政民営化における小泉純一郎政権がいずれも、反既得権益・大衆迎合的側面が認められ、日本におけるポピュリズムの現れとして扱われることも多い。 具体的には、小泉純一郎首相が使用した「自民党をぶっ壊す」などのスローガンが大衆受けし支持率の上昇へ繋がったことや、2005年9月の総選挙で「郵政民営化」、「テレビへの露出度アップ」といった戦略によって自民党が圧勝したことはポピュリズムの成果とされる。 2019年にれいわ新選組の山本太郎は「左派ポピュリズム」と評されることについて「人々を救うことをポピュリズムと言われるなら、そうです私はポピュリストですと言ってやりたい」と答えている。
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