日本およびロシア・サハリン州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 08:32 UTC 版)
「ピロシキ」の記事における「日本およびロシア・サハリン州」の解説
日本およびロシアのサハリン州に於けるピロシキは揚げたものが主流で、具は挽肉、ゆで卵、春雨、タマネギ等を炒めたものを入れたり日本のカツレツ風にパン粉を塗して揚げたものもある。 具に春雨を入れる日本風ピロシキは1951年創業の渋谷ロゴスキー初代料理長・長屋美代が考案し、同店で提供するほか、料理レシピ本(柴田書店・「ロシア料理」「標準ロシア料理」など)やロシア料理講習会を行うことによって全国に広まった。これは肉や野菜から出る旨みのあるスープをパン生地に閉じ込めるための方法であり、小麦粉によるとろみづけに代わる工夫であった。1960年代、1970年代に関西で人気を博したパルナス製菓のピロシキ(商品名パルピロ)は、ゆで卵、タマネギ、牛ミンチ肉を、塩、胡椒味で仕上げた具を用い、揚げて作っていた。 サハリン風ピロシキでは、挽肉、米、キャベツ等が用いられる事が多い。 日本でピロシキとして販売されているパンには日本人の味覚に合わせて大幅にアレンジされたものや、製造者が抱くイメージに基づいて作られているものも多い。さらには、実質的には揚げ中華まんとでも言うべき具材構成・味付けのものも決して珍しくはない。 また、揚げパンの一種である日本のカレーパンは、ピロシキに着想を得て作られたといわれている。 北海道札幌市内に幾つか存在するロシア料理店では、ロシア同様、焼いて作るタイプが主流である。
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