旅館西郊本館
名称: | 旅館西郊本館 |
ふりがな: | りょかんせいこうほんかん |
登録番号: | 13-0252 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造2階建、スレート葺一部鉄板葺及び瓦葺、建築面積473㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和6年/昭和中期改修 |
代表都道府県: | 東京都 |
所在地: | 東京都杉並区荻窪3-63 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 昭和6年に下宿業として開業、戦後に旅館業を始めた。 |
施工者: | |
解説文: | 敷地東側の中庭を囲むように「コ」の字形に建つ。木造2階建、スレート一部鉄板及び桟瓦葺、建築面積473㎡。1階は玄関や広間、厨房など、2階には宿泊室を配する。ベージュ色のモルタル洗出し仕上げの大壁造とする外観は落ち着きのある街路景観をつくる。 |
西郊ロッヂング
(旅館西郊本館 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/19 07:08 UTC 版)
西郊ロッヂング(せいこうロッヂング)は、東京都杉並区荻窪にある歴史的建造物。1938年(昭和13年)建築の洋風建築で、2001年(平成13年)の改修後は賃貸住宅となっている。
なお、西郊ロッヂングは当初は本館のみで後に新館が増築されたが、現在では新館のみが西郊ロッヂングと呼ばれ、本館は「西郊」という旅館として営業している。
概要
1916年(大正5年)3月、東京都文京区本郷で下宿屋として創業。1923年(大正12年)に発生した関東大震災を契機に、1931年(昭和6年)に荻窪に本館を新築して移転し「西郊ロッヂング」を開き、1938年(昭和13年)には新館を増築した[1][2]。本館、新館ともに、当時は珍しかった全室洋間の高級下宿であった[3]。
1948年(昭和23年)に、本館を旅館「西郊」に転業。新館は従業員の宿舎等としても使用された[2]。
2001年(平成13年)には、新館が改築されて賃貸アパートとして生まれ変わった。なお、本館は現在も旅館として営業している。
建物
本館は1931年(昭和6年)築で木造2階建、スレート一部鉄板及び桟瓦葺、建築面積473m2。1階は玄関・広間・厨房で2階には宿泊室がある。ベージュ色のモルタル仕上げの外観。
新館は1938年(昭和13年)築で敷地の北西角に沿うようにL字形に建つ。木造2階建、建築面積145m2で部屋数13の集合住宅。ベージュの外壁に上部には銅板葺ドーム屋根を載せている。2019年現在の経営者によると、創業者である祖父は宮内省から水道会社に転職した経歴を持ち、給水塔のデザインにならったドーム屋根が取り付けられたという[4]。
どちらも歴史的建造物であることから、2009年11月、「旅館西郊本館」及び「西郊ロッヂング」として、国の登録有形文化財に登録された。
所在地
脚注
- ^ 染谷正弘「都心に住む by SUUMO 歴史ある集合住宅に暮らす愉しみ…西郊ロッヂング」 SUUMOジャーナル、2013年11月19日
- ^ a b 「たてもの建材探偵団 西郊ロッヂング (PDF) 」建材試験情報 2011年3月号、財団法人建材試験センター
- ^ 杉並「まち」デザイン賞 (PDF) 杉並区都市整備部まちづくり推進課、2010年11月
- ^ いちじく舞 (2019年2月19日). “荻窪にある謎の建物「西郊ロッヂング」に入ってみた”. ヒトメボ. 2021年5月9日閲覧。
参考文献
外部リンク
座標: 北緯35度42分10.2秒 東経139度37分31.6秒 / 北緯35.702833度 東経139.625444度
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