新武岡トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 14:34 UTC 版)
新武岡トンネル(しんたけおかトンネル)は、鹿児島県鹿児島市田上七丁目から同市武三丁目に至る全長1,513mの鹿児島東西幹線道路(地域高規格道路)のトンネルである。上記の既存の武岡トンネルの南側に並行している。 2018年現在では、鹿児島東西幹線道路の本線部(912.25m)と建部インターチェンジの上り線ランプ部(695.8m)から構成される。既存の武岡トンネルが伊集院方面から鹿児島市街方面へ向かう下り専用となり、新武岡トンネルは鹿児島市街方面から伊集院方面へ向かう上り専用となっている。 新武岡トンネルは自動車専用道路に指定されており、歩行者、軽車両及び、125cc以下の第一種原動機付自転車(原付)及び第二種原動機付自転車(小型自動二輪車)、50cc以下の自動車であるミニカーは道路法第48条11項の規定により通行できない。歩行者及び軽車両は武岡トンネルの歩道に、その他の車両は県道24号に迂回をする必要が生じる。 事業中である建部ICから甲南ICに至る新武岡トンネルの本線と建部インターチェンジのランプ部が合流する部分(双設トンネル)の掘削断面積は378m2であり、新東名高速道路のトンネルにおいて採用されている超大断面トンネルより大きく、道路トンネルとしては日本一の掘削断面積となっている。また、シラスのような軟弱地盤において掘削したトンネル内での分岐は初の事例である。 建設に携わった国土交通省九州地方整備局鹿児島国道事務所及び安藤ハザマ・錢高特定建設工事共同企業体は、「未固結シラス地山にわが国最大級断面の地中分岐道路トンネルを施工」として土木学会が発表する平成25年度土木学会賞技術賞を受賞している。
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