新幹線駅の設置の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 21:53 UTC 版)
東北新幹線の建設の中で、福島駅から仙台駅までの経路については白石市を経由する西寄りのルートと、角田市を経由する東寄りのルートの二つが比較、検討された。東寄りルートは福島県北部をおおよそ阿武隈川に沿って進み、宮城県南部の丘陵地をトンネルで貫くというものだったが、地形や地質に由来する工事の難易度から西寄りのルートが選ばれた。 白石市の新幹線駅の場所については、在来線の白石駅に併設する案と、新幹線単独駅を新設する案の二つがあったが、白石駅 - 越河駅間において在来線と新幹線が交差する地点に新在乗換可能な新駅を設ける案は想定されていなかったようである。 在来線駅への新幹線駅併設は、既存の白石市街地にとっては至便であるが、新たに市街地を分断する、新幹線の線形が悪くなる、白石川への架橋が難しいなどの問題があると判断された。 新幹線単独駅を鷹巣地区に新設し副都心構想が有った。 新幹線単独駅を新設することについては、この付近の東北本線は仙台駅への通勤圏であり、また観光を主目的とした新幹線駅なので道路交通と接続すれば問題はないと判断された。 こうした検討が行われた結果、現在地に新幹線駅の設置が決まった。 なお、西村京太郎「東北新幹線殺人事件」は設置の経緯をモチーフに作品が書かれている。(フィクションなので、事実とは異なる)
※この「新幹線駅の設置の経緯」の解説は、「白石蔵王駅」の解説の一部です。
「新幹線駅の設置の経緯」を含む「白石蔵王駅」の記事については、「白石蔵王駅」の概要を参照ください。
- 新幹線駅の設置の経緯のページへのリンク