教育部研究生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 02:56 UTC 版)
「東京大学大学院情報学環教育部」の記事における「教育部研究生」の解説
東京大学大学院情報学環教育部研究生は特殊な研究生制度である。その特徴は以下の通りである。 定員は1学年約30人。情報学環教育部には修士・博士課程がないため、在籍者全員が研究生である。 毎年2月に筆記(一次試験)・面接(二次試験)による入試を実施している。内部生以外の大学生や大卒以上の社会人も受験できる。ただし大学院生は内部生も含めて受験できない。すべての入学志望者は、競争率は2~3倍程度となるこの試験に合格しなくてはならない。 学部学生の入学および同時履修を認めている。現在、研究生の約7割を東京大学の学部生が占め、残りは他大学の学部学生、社会人である。他大では早稲田大学や慶應義塾大学、お茶の水女子大学などの学生が多い。 研究生を対象にした専門のカリキュラムを履修する 修業年限は2年間(最長4年間まで在籍可)で、所定の単位(2013年度で24単位)を修得した者には修了証書が与えられる(一般の研究生には修業年限や修了制度がない)。ただ、学部の授業や就職活動との両立が難しいため、修了者は少ない。教育部の修了率は、東京大学大学院の正規課程である学際情報学府修士課程を下回っている。2012年度以降の入部生から、年間に少なくとも6単位以上を修得しなかった場合、次年度以降の在籍が認められなくなった。 一般の大学生も学部に籍を置きながら履修できるのに加え、図書館利用やデータベースサービスなどで大学院生と同等の情報サービスを受けられるといった特典もあるため、学部学生からの人気は高い。 教育部研究生だけで組織する自治会がある。講義や研究生合宿のサポートをする互助組織で、政治色はない。 講義は主に福武ホール(設計:安藤忠雄)と情報学環本館の教室で行われる。また福武ホールには学環コモンズという365日24時間利用可能な学際情報学府の大学院生との共同スペースがあり、ポータブルプロジェクター、ウォーターサーバー、iMac、プリンターなどの設備が利用できる。なお入室時にはIC研究生証が必要である。 東大の内部生は無料で受験および受講が可能だが、他大学の在籍者や社会人は受験料のほか、入学金・授業料などの学費がかかる。
※この「教育部研究生」の解説は、「東京大学大学院情報学環教育部」の解説の一部です。
「教育部研究生」を含む「東京大学大学院情報学環教育部」の記事については、「東京大学大学院情報学環教育部」の概要を参照ください。
- 教育部研究生のページへのリンク