学歴に対する扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 02:56 UTC 版)
「東京大学大学院情報学環教育部」の記事における「学歴に対する扱い」の解説
国に認められたところで言えば、規定を修了すると、修了書や成績証明書は発行され、東京大学大学院情報学環教育部修了という扱いになる。ただ、東京大学に属し、文部科学省に認められた歴史ある教育機関でありながら、修了しても学士、修士、博士の学位は何れも交付されない。 学生身分の正式名称は「大学院情報学環教育部研究生」である。いわゆる「研究生」とは全く異なっており、24単位以上を取得しなければ修了できない2年間の教育課程となっている。通常、大学または大学院の「研究生」と言われる身分は、大学院試験や国家試験、就職試験の浪人生が履歴書に空欄を作らないように所属したり、あるいは博士号の取得を目指す者が教員からの指導を受けるために研究生となることが一般的である。 これに比べ、教育部研究生はカリキュラムの継続的な履修や単位の取得、東京大学において(1単位当たりの)一般的な水準の入学金および授業料を支払う必要があるなど、学位が取得できない以外の待遇は、学部学生・大学院生とあまり差がないのが実情である。 社会的に学歴として扱われるかは、学位の取得できない日本で唯一の教育課程であるため、社会的認知が著しく低く、組織や企業または個人の判断によるところが大きい。修了を、修士課程修了に準じた学歴として給与を支給する企業もあったり、修了生を新卒としてみなす企業もあれば、最終学歴としてみなさない企業もある。
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