改題と改変
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 09:22 UTC 版)
1991年再演時に作品全体が見直されており、楽曲の改変や追加、衣装やメイク、セット、登場人物のセリフや性格設定などが大幅に直されている。 以降は~239時間、~祈り、共に1991年再演時の構成をベースにマイナーチェンジを施したものとなっている。 ダニエラのセリフに歌舞伎の様な見栄を切るものがあるのは、歌舞伎をモチーフとした衣装だった初演時のキャラクターの名残である。 まるで人間そのもの、と評されるエルコスも、当初は以下の様なロボットらしさが垣間見られるシーンがあった。 普段は人間の様に綺麗な高声で流暢に話していたものが、自分の意思に反して悪事を働かなければいけない時に、合成音声の様な機械的な音が混じった低音の声に変化した。 エルコスが消滅する直前、ストーン博士のもとに歩くシーンで歩行機能に異常をきたした様なぎこちない歩き方をしていた。 1は2003年の改変時、2は2015年の改変時に削除された演出である。 2003年のニッセイ名作劇場より、作品名が『エルリック・コスモスの239時間』から『エルコスの祈り』に改題された。 2015年に自由劇場で初演するにあたり、エルコスが気化して消滅する際の装置の簡略化が行われ、従来のリフトアップによる上空に浮き上がる演出が削除された。 2015年改変前の演出は、現在NHKエンタープライズより発売されているDVDで視聴出来る。 なお、1984年時から一貫して存在する『教師が直接生徒に手をくだしては社会問題になる』という台詞は2019年現在、体罰問題などで現実のものとなっている。
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