改良型オハイオ級
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 02:31 UTC 版)
「オハイオ級原子力潜水艦」の記事における「改良型オハイオ級」の解説
「巡航ミサイル潜水艦」も参照 START IIで核弾頭数が制限された関係から、2001年にアメリカ海軍はオハイオ級の1番艦から4番艦までを戦略任務から外し、巡航ミサイル潜水艦に改造することを決定した。2019年現在、4隻が弾道ミサイル発射筒の換装工事など工事が完了した。なお艦種は戦略ミサイル原潜を表すSSBNから巡航ミサイル原潜を表すSSGNに変更された。 具体的な内容としては24基の弾道ミサイル発射筒のうち22基をトマホーク発射筒に改め、残りの2基を海軍特殊部隊「SEALs」のためのロックアウト・チェンバーに改造。トマホーク発射筒の一部も任務に応じてトマホークの代わりに小型潜水艇ASDSやドライデッキ・シェルターを搭載することも可能とされる。トマホークは発射筒1基あたり7発を装備、最大で計154発のトマホークが搭載可能となっている。 ちなみに同国の攻撃型原潜であるロサンゼルス級でも10~20発程度、水上艦で一番搭載可能数が多いタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦でも最大で122発であり、オハイオ級の154発というのはアメリカ海軍が保有する艦船の中でも一番搭載数が多く、陸上攻撃に大きな役割を果たすこととなる。 改良型オハイオ級巡航ミサイル潜水艦オハイオ (USS Ohio, SSGN-726) ミシガン (USS Michigan, SSGN-727) フロリダ (USS Florida, SSGN-728) ジョージア (USS Georgia, SSGN-729) なお、これらSSGNに改装された改良型オハイオ級は、2028年までに全艦退役する予定である。アメリカ海軍は2019年から調達が開始される20隻のバージニア級原子力潜水艦(ブロックⅤ)に、1基辺り7発のトマホークを搭載可能なモジュール(VPM)を4基組み込むことで後継とする予定である。海軍によると、改良型オハイオ級を新規に1隻建造する際と同程度のコストで、10隻のバージニア級にVPM搭載改修を行うことが可能とであるという。
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