改良型と量産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 20:22 UTC 版)
「仮称二号電波探信儀二型」の記事における「改良型と量産」の解説
二号二型改二 - 小型艦艇にも装備出来るよう小型化、アンテナは開口部直径80 cmの電磁ラッパ型となり、送受信機と分離してアンテナ単独で回転するようになった。月産4、5台のペースで生産されたが、動作は相変わらず不安定で、用兵側の評判は良くなかった。 二号二型改三 - 潜水艦用には50 Hzの交流電源を使用、より小型化されたもの。 二号二型改四 - 1944年(昭和19年)1月に受信機をオートダイン式とし、故障対策として変圧器を加え、ようやく動作が安定したもの。これを受けて同年3月に緊急生産が下令された。 二号二型改四スーパーヘテロダイン式受信機付 - 1944年(昭和19年)8月に完成、自己監査装置が取り付けられて更に動作が安定し、レイテ沖海戦に間に合うよう既設のものもこの改良型への換装が急がれた。この型に指示装置を付加すれば、対水上射撃用電探の代用として使用できるとして、急遽捷号作戦に間に合わせるべく、南方泊地でも一号三型と共に主要艦艇のほとんどに装備された。その後も小型艦艇を含めた各艦に装備され、生産台数は約1,000台に達した。 二号二型改四(等感度方式) - 1943年(昭和18年)に射撃用レーダーとして受信ラッパを2個に増やし、切り替えによって測角する等感度方式のものが開発された。10月に戦艦「大和」に仮装備して実験がされ、「那智」などその他1,2の艦にも装備された。しかし等感度方式は調整の困難さから予定の性能が得られずに他艦への装備は中止、既設のものも撤去された。
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