手作りチョコレート事件
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「遠まわりする雛」の記事における「手作りチョコレート事件」の解説
初出:『野性時代』39号(2007年2月号)。アニメ版21話。 1年前の中学時代、「カカオ豆から作らなければ手作りチョコとはいえない」という理屈で里志からバレンタインチョコの受け取りを断られた摩耶花。そして現在、摩耶花は「手作りでカカオ豆から作れない」ということを里志に理解させた上で、バレンタインデーに里志にチョコを受け取らせようとリベンジを決意する。一方、里志と久しぶりにゲームセンターでロボット対戦ゲームをした奉太郎は、かつて勝つことに拘っていた里志のプレイスタイルが変化していることに気付く。そしてバレンタインデー当日のみぞれが降る放課後、えるが部室を離れた隙に部室に置いていた摩耶花の手作りチョコが盗まれる事件が発生してしまう。奉太郎、える、里志は摩耶花がこのことを知る前にチョコの捜索を開始、古典部部室のある4階からの出入り口である2つの階段の内の一つがワックスがかかって通れない中、もう一方の階段でポスター貼りの位置に悩む工作部部員や古典部以外に4階にいた天文部から話を聞くが、有力な情報は得られず、結局、摩耶花の知るところとなってしまう。自分が戸締りをしていればと罪悪感を抱き強引にでもチョコを取り返そうとするえる。奉太郎は、そんなえるを制止し、犯人と話をつけてチョコを取り返すことを約束する。そして犯人と対峙し、チョコを盗むために行った仕打ちを見抜いた奉太郎は、犯人がチョコを盗まなければならなかった胸中を知ることとなる。 劇中で奉太郎と里志が対戦し、そこから奉太郎が相手の内面の変化を読み解くことになるロボット対戦ゲームは、タイトル名こそ明言されていないものの、ゲームのルールやゲームキャラクターの特徴が詳細に描写されており、その内容はセガが1998年に発売した『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』を想起させるものとなっている。テレビアニメ版21話の同じ場面ではその前作に当たる『電脳戦機バーチャロン』が、セガによる協力の元、ゲーム本編の映像と共に実名で登場した。同時期に出版された『月刊ニュータイプ』2012年11月号では、テレビアニメ版の劇中で奉太郎が使用したゲームキャラクター(ライデン)にえるの姿を大きく描いた、カトキハジメによる痛車風のコラボレーションイラストも掲載されている。
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