意図的な品薄商法への批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 14:46 UTC 版)
ナイキは世界各地で人気の靴の生産を需要に見合った数を毎回生産せずに、生産数を極限まで減らして、限定モデルを少しずつ出す品薄商法により、意図的にブランド価値を高める、作られたスニーカーバブルを起こしていると指摘されてきた。「スニーカーをただの金儲けとしか捉えていない。」「本物のスニーカー好きは迷惑千万」とナイキの拝金主義は批判され続けているが、辞める見込みはないと糾弾されている。 2021年にはコービー・ブライアントの妻、ヴァネッサ・ブライアントは、ナイキへの声明にて、「私はファンがいつでも彼の製品を手に入れることができ、着用できることを願っていますが、彼の商品はいつも一瞬で売り切れます。そのことが、すべてを物語っています。私は夫のレガシーを反映したナイキとのパートナーシップが長く続くことを望んでいました。コービーとジジのレガシーを尊重するために、私たちは全力を尽くします」と指摘した。ヴァネッサが「いつも一瞬で売り切れる」ことを敢えて声明に載せた背景について、ナイキが一部の商品の販売数を極端に絞り、入手困難な状況を作ることでブランドの価値を高めようとする商法は年々エスカレートし、バッシュをバスケをする時に履くものではなく、投機商品にした罪からであった。ナイキによる靴の品薄商法・転売屋による投棄批判を描いたNETFLIXのドラマ『Sneakerheads』がヒット作にまでなっている。シューズを手に入れているのは金持ちのマニアと転売屋であり、特にナイキが子供サイズを頑なに作らず、コービーシリーズが子供たちを見向きもしていないこと、コービーの死後に更に関連商品供給制限をかける悪質さで本来のユーザーであるバスケットプレーヤーにシューズが完全に無縁のものとなっている状況へのヴァネッサの怒りが背景にある。ナイキは「契約上の関係は終了しましたが、彼は今でもナイキファミリーの一員として深く愛されています」とのヴァネッサによる批判への声明を発表したが、遺族らは新ブランドをつくるため、リリース予定の今後のコービーのモデルは発売中止に追い込まれた。ヴァネッサ・ブライアントは、ナイキとの決別声明後に、「私の望みは、コービーのファンたちがいつでもプロダクトを手に入れることができ、それを着用してもらうことです。私はそのために戦い続けます。コービー関連の商品は、転売の標的になっており、それが全てを物語っています」とコメントしている。
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