意図・解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 02:56 UTC 版)
安倍晋三は2013年の著書でこの言葉について「これは単に民主党政権から日本を取り戻すという意味ではありません。敢えて言うなら、これは戦後の歴史から、日本という国を日本国民の手に取り戻す戦いであります」と説明した。 石破茂は、2013年3月に「日本を、取り戻す。」の対象として「いまからだいたい20年くらい前の日本をイメージしている」と述べ、同年6月には「過去のどこかの時点の日本を取り戻すということではありません」と述べた。 日本共産党委員長の志位和夫は、このフレーズを使用する自民党を「『戦前を取り戻そう』という勢力」と表現した。 現代史研究家の山崎雅弘は、安倍の支持勢力である日本会議の思想と関連させて次のように述べている。 安倍首相と日本会議は、大日本帝国時代の日本の国家体制、とりわけ明治や大正期よりも「国家神道」の政治思想が国民と指導者の心を支配した昭和初期の日本を、良く言うことはあっても、悪く言うことはまずありません。(略)そして、先に紹介した新保祐司のように、一九四五年の敗戦より後の日本は「本来の輝きを失った」と見なします。(略)安倍首相と日本会議が「取り戻したい」と考えるところの「輝かしい日本」とは、昭和初期の日本、戦前・戦中の日本であるという以外の「答え」を導きだすことは困難です。 — 山崎雅弘『日本会議―戦前回帰への情念』集英社、2016年7月15日、109-110頁。
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