性悪説・社会起源論とは? わかりやすく解説

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性悪説・社会起源論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 23:19 UTC 版)

荀子」の記事における「性悪説・社会起源論」の解説

荀子人間の性を「悪」すなわち利己的存在認め君子本性「偽」すなわち後天的努力(すなわち学問修めること)によって修正して善へと向かい統治者となるべきことを勧めた。この性悪説立場から、孟子性善説荀子批判した富国篇で、荀子人間の「性」(本性)は限度のない欲望だという前提から、各人社会秩序なしに無限の欲望満たそうとすれば奪い合い殺し合い生じて社会混乱して窮乏する、と考えたそれゆえ人間はあえて君主権力服従してその規範(=「礼」)に従うことによって生命を安全として窮乏から脱出した、と説いたこのような思想は、社会契約説一種であるとも評価される荀子規範(=「礼」)の起源社会の安全と経済的繁栄のために制定されところに見出し高貴な者と一般人民との身分的経済的差別は、人間欲望実現の力に差別設け欲望衝突することを防止して欲し物資と嫌がる労役身分に応じて各人相応配分されるために必要な制度である、と正当化する。そのために非楽(音楽排斥)・節葬(葬儀簡略化)・節用(生活の倹約)を主張して君主は自ら働くことを主張する墨家を、倹約強制することは人間の本性反しなおかつ上下身分差別をなくすことは欲望衝突招き結果社会混乱もたらすだけであると批判した荀子実力主義による昇進降格身分による経済格差正当化は、メリトクラシーとして表裏一体である。

※この「性悪説・社会起源論」の解説は、「荀子」の解説の一部です。
「性悪説・社会起源論」を含む「荀子」の記事については、「荀子」の概要を参照ください。

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