思わざる勝利とは? わかりやすく解説

思わざる勝利

作者アイザック・アシモフ

収載図書ロボットの時代 決定版
出版社早川書房
刊行年月2004.8
シリーズ名ハヤカワ文庫SF

収載図書コンプリート・ロボット
出版社ソニー・マガジンズ
刊行年月2004.8


思わざる勝利(Victory Unintentional)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 03:35 UTC 版)

ロボットの時代」の記事における「思わざる勝利(Victory Unintentional)」の解説

ガニメデ基地にいる「人類」と無線通信行っていた「木星人」。あるときから通信途絶えた。その理由は、通信相手木星人同類思っていたのだが、人類つまり「うじ虫のような生物」だと分かったかららしい。敵対的な木星人が「力場」を発明し木星圏外進出してきたら人類滅亡する誇り高き木星人交渉するための使節として、3体のロボット建造された。それらは真空から超高圧にも耐え、超低温金属の溶ける温度も平気で、どんな電磁波毒物にも侵されないという、頑丈さが取り柄ロボットだった。もちろんデータ正確に記録すること、相互に会話することもできた。ロボットたちは宇宙船乗り木星表面へと降下していった。 着陸するとすぐに、木星人軍隊がやってきた。それらはロボット熱線浴びせてきた。だが氷点下七十度の環境における熱線など、ロボットにとっては身体温まるほどの効果しかなかった。次に木星人は、毒ガス浴びせてきた。木星で毒とされるのは酸素なので、ロボットへっちゃらだった。さらに高圧電流攻撃してきたが、これも平気だった。やがてガニメデ基地との無線コードを知る木星人現れて、ロボットたちに通信してきた。その内容は「うじ虫存在には我慢できない」だ。両者対峙して時間が過ぎるなか、木星人自分たちの強大さを見せつけるために、ロボット短時間滞在を許すと告げた木星人が言うところの人口1000万人の「小さな町」は、アンモニアの湖のそばにあった湖の底調べ行った1体ロボットは。怪物のような生き物死骸を引きずって出てきた。噛みついてきたので、仕方なく頭を叩いた死んでしまったとロボット謝った。町に入るころから、木星人高官同行するようになり、ロボットを「おまえたち」と呼ぶようになった。「寝る時間が来た」という木星人に対してロボットは「われわれは眠らない」と答える。木星製の車から降りようとして、車体突き抜け壊してしまう。高熱処理をしている工場では、溶鉱炉へ平気で入っていく。生物実験室の微生物は、ガンマ線放射殺してしまう。真空にも耐え、外気温かかわらず体温調整できる木星人高官時間をくれと言うしばらくして戻ってきた高官言った。「尊いお方よ。木星は平和を望んでいます」。 発進した宇宙船の中では、木星人敵対的から友好的へと180度の方向転換をした理由を、ロボットたちは話し合っていた。結論として、ロボットたちの無敵さ恐れをなしたと思われた。でもロボットたちは言い忘れていた。自分たちが「ロボットであり、人類ではない」ということを。

※この「思わざる勝利(Victory Unintentional)」の解説は、「ロボットの時代」の解説の一部です。
「思わざる勝利(Victory Unintentional)」を含む「ロボットの時代」の記事については、「ロボットの時代」の概要を参照ください。

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