御所沼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 03:37 UTC 版)
古河公方御所(古河公方館)のまわりにあることから、御所沼と呼ばれる。地元の伝説では、利根川が氾濫しかけたとき、かんどりさま(香取神社の祭神)が大男のダイダラボッチを呼び出し、洪水を押し戻してもらったが、そのときダイダラボッチが踏ん張ったときの足跡の一つが御所沼になったとされている。昭和24年(1949年)に、食糧増産のため、干拓・埋立されて消滅した後、平成8年(1996年)に一部が復現され、現在に至る。「明治時代の古河地図」によると、以前の沼の形状は、公方館跡のある半島西端を中心として5方向に広がる星型で、公園内の御所沼原や蓮池、管理棟、正門前の駐車場の場所も沼の一部だった。また、沼の先端の一つは、駒ヶ崎・市立サッカー場の丘の下にまで延びていた。 当時は、五月頃に近在の娘たちが船を浮かべて、ジュンサイを摘む風景も見られた。 御所沼復元の経緯は中村良夫の著書に詳しく紹介されている。
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