律令制の公民とは? わかりやすく解説

律令制の公民

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:21 UTC 版)

公民」の記事における「律令制の公民」の解説

公民こうみん)とは、古代日本律令制における統治対象とされた一般の人々を指す。和訓は「おほみたから」。公民戸籍編入され口分田班給され、課役賦課された。 ただし、中国(唐)には「公民」という言葉存在せず日本の律令法にも直接公民」について規定した法規は無い。元は倭国王ヤマト王権直属する民のことを指し、臣や連、伴造などの豪族支配する民や百八十部区別されていた人々指していたと考えられている。日本における「公民」の語の確実な初見『続日本紀』引用され文武天皇即位宣命である(記紀にも「公民」の語は見られるが、後世の脚色可能性もある)。以後、「公民」という言葉記録上に見られるうになる一般的に律令制を「天皇全ての土地人民支配する体制」として、公地公民制呼ばれることが多いが、その典拠とされる改新の詔において使われている語句は「百姓」である。また、公民とともに皇親諸臣官人)、五色の賎併記されて「公民」の範疇から除外されており、「全ての人民」が公民であったという表現誤解招きやすい表現であると言えるまた、国家直接租税納めない封戸神戸などの人々戸籍記載されず、租税納めない浮浪蝦夷隼人人々公民には含まれない。更に官人皇親をも念頭に置いたとみられる公民」という表現例もあり、その用法一定ではなかったようである。

※この「律令制の公民」の解説は、「公民」の解説の一部です。
「律令制の公民」を含む「公民」の記事については、「公民」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「律令制の公民」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「律令制の公民」の関連用語

1
10% |||||

2
4% |||||

律令制の公民のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



律令制の公民のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの公民 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS