影響を受ける部位による
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 21:02 UTC 版)
体液性免疫不全(英語版)(B細胞欠損症や機能不全を含む)に含まれる症状には、(原因によって徴候や症状が異なるが)一般的には、軽度の呼吸器感染症を繰り返す低ガンマグロブリン血症(1種類以上の抗体の減少)や、重度の感染症を頻発し、しばしば致命的となる無ガンマグロブリン血症(すべてまたはほとんどの抗体を産生できない)の症状がある。 T細胞欠損症(英語版)は、しばしば後天性免疫不全症候群(AIDS)などの二次疾患を引き起こす。 顆粒球欠損症(Granulocyte deficiency)は、好中球減少と呼ばれる好中性顆粒球などの顆粒球数の減少(顆粒球減少症、顆粒球がない場合は無顆粒球症と呼ぶ)が含まれる。また同症には、慢性肉芽腫性疾患(英語版)のように個々の顆粒球の機能低下も含まれる。 無脾症(英語版)、これは脾臓機能がない状態である。 補体欠損症(英語版)は、補体系の機能が欠損している状態である。 実際には、免疫不全は複数の要素に影響を及ぼすことが多く、その代表例は、重症複合免疫不全症(英語版)(一次性/原発性)や、後天性免疫不全症候群(AIDS)(二次性/続発性)である。 免疫不全症の部位別比較 影響を受ける部位主因感染症の主な原因となる病原体体液性免疫不全(英語版)B細胞欠損症(英語版)B細胞、形質細胞または抗体 原発性液性免疫不全症(英語版) 多発性骨髄腫 慢性リンパ性白血病 AIDS 肺炎レンサ球菌 インフルエンザ菌 ニューモシスチス・イロベチイ ランブル鞭毛虫 クリプトスポリジウム・パルバム T細胞欠損症(英語版)T細胞 骨髄およびその他の移植 AIDS 癌化学療法 悪性リンパ腫 糖質コルチコイド治療 細胞内病原体(単純ヘルペスウイルス、マイコバクテリウム、リステリア、および細胞内真菌感染を含む) 好中球減少好中性顆粒球(英語版) 化学療法 造血幹細胞移植 慢性肉芽腫性疾患(英語版)などの機能不全 腸内細菌科 口腔レンサ球菌 緑膿菌 エンテロコッカス種 カンジダ種 コウジカビ種 無脾症(英語版)脾臓 脾臓摘出術 重体 鎌状赤血球症 多糖類被包性細菌。特に次のもの:肺炎レンサ球菌 インフルエンザ菌 髄膜炎菌 マラリア原虫種 バベシア属(英語版) 補体欠損症(英語版)補体系 先天性欠損症 ナイセリア属種 肺炎レンサ球菌
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