建設・建築
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:38 UTC 版)
セメント 日本は石灰岩資源が豊かで、自給自足し輸出もしてきたが、近年は減少傾向で2009年度生産量は5800万トンと、ピーク時の半分程度となっている。生産量の4分の3をポルトランドセメントが占め、残りの大部分は高炉セメントである。 石材、窓材、彫刻 白い大理石や、透明度の高い石膏が好んで利用される。しかし大理石や石灰岩は酸性雨により分解されてしまうため建築物の腐食による劣化が懸念される。 漆喰 消石灰や苦灰石を固化剤とする。 モルタル おもに細骨材セメントが用いられる。 断熱材、保温材 ケイ酸カルシウムを発泡させたもので耐火性を持ち、アスベスト代替品として用いられる。 石膏ボード 石膏は不燃性でありなおかつ熱伝導性が低い。そして、石膏は熱を加えられると焼石膏になる。 CaSO 4 ⋅ H 2 O ( s ) ⟶ CaSO 4 ⋅ 1 2 H 2 O ( s ) + 3 2 H 2 O ( g ) {\displaystyle {\ce {CaSO4\cdot H2O(s)->CaSO4\cdot {\frac {1}{2}}H2O(s)\ +{\frac {3}{2}}H2O(g)}}} この反応は吸熱過程(+117 kJ/mol)でありなおかつ、生じた液体の水が蒸発するときに気化熱を奪う。最終的に水蒸気は不活性ガスとして働き、炎への酸素の供給を減少させる。 これらの理由から、家やオフィスの内壁として用いられる耐火性壁板としても使われている。
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