幹線閃光方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 05:53 UTC 版)
横断要求がないときは黄色点滅表示である。押しボタンを押すと、直ちに青色表示となり、間隔を置いて黄色→赤色とし、歩行者の横断要求にこたえる。なお、ボタンが押されると青色表示を略して黄色→赤色となるものもある。また、横断を終え歩行者側が赤色になったあと、車両側が青色になり、その後黄色点滅に復帰するもの、また青色表示を略して直ちに黄色点滅に復帰するものがある。青点灯時にボタンを押した場合は、車両側が黄点滅にならず青表示でそのまま変わる。 後者の方式は、愛知県・岐阜県・富山県・石川県などの中部地方を中心に採用され、近畿・中国・四国地方の一部の府県でのみ見られる。以前は静岡県でも採用していたが、2001年(平成13年)頃から常時幹線青方式への変更が進み、一部を除きあまり見られなくなった。また、交差側(従道路)にも信号機が設置されて、交差側(従道路)が赤点滅表示のものもあったが、こちらも近年は常時幹線青方式に変更されていて、交差側の信号機は撤去されたか、車両感応式信号機、或いは通常の信号サイクルに変更されている。この方式は愛知県・三重県・滋賀県・広島県・愛媛県・福岡県で採用されていた。 近年は渋滞や事故の減少のため常時幹線青方式に変更されるケースが多い(道交法では、信号機の灯火表示が黄色点滅の場合は他の交通に注意して進行することができるとされている。そのため、信号機手前で減速し、渋滞や事故が発生する)。しかし、青色点灯時でも、交差側から車両が飛び出してくることや、黄色点滅から変更されて間もないころではすぐに信号が変わると思いこみ、減速して事故や渋滞が発生する事態も起こっている。 一方で、交差点前後がカーブになっていたりするなど見通しの悪い交差点等では(スピード違反及びスピードによる交通事故防止の観点から)、常時幹線青方式から幹線閃光方式に変更されるケースもある。 岐阜県では2010年代に入ってから常時青方式も含めて押ボタン式信号機、車両感応式信号機は減少傾向であるが、2017年以降は交通量が少なく信号機の必要性が低下している交差点は幹線閃光方式に変更されるケースが増えている。但しこの2017年以降に導入された幹線閃光方式は歩行者信号機は消灯しており、実質信号機のない交差点と同様の交通規制となる。
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