平昌オリンピックに出場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:36 UTC 版)
2017-2018シーズン、初戦のアジア杯では優勝するものの、オンドレイネペラトロフィーの6分間練習中の転倒から腰を傷め、ロステレコム杯は棄権となった。だが、中国杯では、SPで自己最高点を出し、4位。総合7位となる。 無良崇人らと競り合い、2年連続で全日本選手権2位となり、平昌オリンピック男子シングル日本代表に選ばれる。SP、FSともに非公認ながら自己最高点。サルコウ、トウループと二種類の4回転を成功させただけでなく、演技構成点が高く評価された結果だった。 さらに3年連続4回目出場の四大陸選手権では、SP、FS両方の自己最高点を更新。総合でも自己最高点をマークし、表彰台に肉薄する4位入賞を果たした。 迎えた平昌オリンピックでは、団体戦のFSに出場したが、ジャンプミスが響いて総合5位に留まり、五輪メダル獲得はいたらなかった。続く個人戦でも、SPで冒頭の4回転サルコウで着氷時にエッジが滑って転倒してしまい、20位と大きく出遅れた。FSでは冒頭の4回転サルコウが成功し、オリンピックで4回転を成功させた、史上6人目の日本人となった。だが、他のジャンプで失敗が続き15位、総合18位に終わった。一歩一歩着実に昇ってきた田中は、初出場だったオリンピックを振り返り、「これが五輪なんだ。難しさが身に染みた」。その経験を「今後どんな試合に出ても、小さな舞台や大きな舞台でも、この緊張感というのは一生の宝になる」と語った。 2年連続出場の世界選手権では、大会直前にスケート靴が壊れるアクシデントに見舞われるが、続行。自身最高となる13位に入った。 2018-2019シーズン、スケート靴の種類を変えるなど試行錯誤し、前半のグランプリシリーズは2戦とも8位とやや乱れるも、後半は復調の兆しを見せた。 全日本選手権では、宇野昌磨、髙橋大輔に次ぐ3位。3年連続出場の世界選手権は、冒頭の4回転サルコウが抜け、SP19位から始まり、苦戦を強いられる。FS11位と挽回し、結果は総合14位だったが、その前月、4年連続5回目出場となった四大陸選手権、翌月に初出場した世界フィギュアスケート国別対抗戦はともに、新採点方式での自己最高点を更新した。
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