平成令和日曜夜戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:13 UTC 版)
日本テレビが1998年に深夜より昇格させた『ザ!鉄腕!DASH!!』と、2007年に放送開始した『世界の果てまでイッテQ!』は、それぞれが10年以上にわたって15%超え、回によっては20%に迫る視聴率を獲得する人気番組となった。 2000年代の他局は19時台に『さんまのSUPERからくりTV』(TBSテレビ)や『熱血!平成教育学院』(フジテレビ)、20時台に『どうぶつ奇想天外!』(TBSテレビ)や『ジャンクSPORTS』(フジテレビ)、『大改造!!劇的ビフォーアフター』(テレビ朝日)などが放送されていたが、2010年代に入るとこれらの番組が視聴率低迷や不祥事などを理由に軒並み終了し、19時台には『シルシルミシルさんデー』や『日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』(共にテレビ朝日)、『この差って何ですか?』(TBSテレビ)、『ほこ×たて』(フジテレビ)、20時台には『クイズ☆タレント名鑑』や『駆け込みドクター!運命を変える健康診断』(共にTBSテレビ)、『爆笑 大日本アカン警察』(フジテレビ)などが放送されたが、どれも『DASH』『イッテQ』『行列』の牙城を崩すには至らなかった。 2016年に入るとこの時間帯の争いが激化。テレビ朝日が19時台に『日曜もアメトーーク!』をスタートさせたり、フジテレビがフリーアナウンサーの古舘伊知郎をメイン司会に据えた2時間番組の『フルタチさん』をスタート。さらにTBSも19時台に『タレント名鑑』の復活版『クイズ☆スター名鑑』、20時台に『ピラミッド・ダービー』を参入させたが、どれも思うほどの視聴率は獲得できず、短期間で終了した。 しかし2018年に入ると、『DASH』は出演者の不祥事で、『イッテQ』は番組そのものに不祥事が発覚し、視聴率に陰りが見え始める。そんな中、同年冬にはフジテレビが19時台に『ジャンク』を復活し、一定の成果を収める。秋にはテレビ朝日で『ナニコレ珍百景』と『ポツンと一軒家』(ABCテレビ制作)がスタート。特に『ポツン』については中高年をターゲットにした戦略からレギュラー前から15%近い視聴率を稼いでおり、2019年冬頃には互角の勝負をするようになった。さらに時に20%超えの視聴率を稼ぐほど好調であり、『イッテQ』やNHK大河ドラマを抑えて同時間帯トップを獲得する回数も増えている。しかし、2020年春から本格的に導入された「個人視聴率」や若年層(13歳から49歳)をターゲットとしている「コア視聴率」では『ポツン』が高齢者層向けの番組であることが仇となり、性別や年齢層別の集計によっては最下位に近い週も発生するなど、同番組が苦戦を強いられている。なお、TBSは同時期に『消えた天才』を開始しある程度の成功を収めるが、不適切な演出があったことが発覚し約1年後に打ち切られている。
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