市長落選から逮捕→起訴・獄中立候補
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 10:00 UTC 版)
「旅田卓宗」の記事における「市長落選から逮捕→起訴・獄中立候補」の解説
市長復帰を果たしたものの、2001年10月に石泉閣の若女将とのスキャンダルが写真週刊誌に報じられた。更に廃業した丸正百貨店を活用して仮称「公立和歌山創造大学」構想を打ち出したものの、2002年7月に市議会で関連議案が否決され直ちに「民意を問う」として辞職。その出直し選に打って出たものの、大橋正雄元県知事の長男で毎日新聞記者だった大橋建一に大敗した。 その後和歌浦の料理旅館・不老館を市が4億9,000万円で買い取る際、所有者である建設会社社長から現金300万円の賄賂を受け取った収賄罪容疑で2003年1月6日に逮捕。1月28日には起訴されたが、同年4月の市議選に拘置中ながら獄中立候補してトップ当選(6,154票)を果たす。なおこの事件では、贈賄側の建設会社社長(その後贈賄罪などで有罪確定)と共謀したとして同年1月8日に(かつて市長選で争った)和田元市議(1999年4月、市議7選を果たすも、その後公職選挙法違反で逮捕・起訴され、2001年2月有罪判決が確定し辞職)も逮捕されたが、こちらは間もなく起訴猶予となった。和田も同年4月の市議選に無所属で立候補し、7位(4,320票)で8選を果たした。 同年7月、不老館事件の公判で「贈賄者は犯行日とされる日時に市庁舎を訪れていない」旨の一連の新証言を行った検察側重要証人への計4回の尋問が行われた。尋問終了後の7月28日に身柄移監先の和歌山西警察署において、2000年9月に石泉閣を和歌山市が迎賓館として月額140万円の賃料で約20年借りる契約を結び、先述の若女将(背任罪で有罪確定)らに賃料などの名目で計約4900万円を支払い市に損害を与えたとする背任罪容疑で再逮捕され、8月19日に再び起訴された。 2005年2月に777日ぶりに釈放され、同年7月に3人目の妻と離婚した。同年11月に和歌山地裁が収賄罪・背任罪により、懲役4年、追徴金300万円(求刑懲役6年、追徴金300万円)の実刑判決を受けたため、大阪高等裁判所に控訴し、2006年7月から控訴審が始まった。同年7月30日に行われた市長選に立候補したが、宇治田省三元市長の長男宇治田栄蔵(自由民主党和歌山県議会議員、元県議会議長。市長選落選後の2007年、県議に再び立候補し当選)ら候補者乱立の中で下位に沈み、現職の大橋に大敗した。 2007年4月、和歌山市議会議員選挙に無所属で三たび立候補し、第2位(4,759票)で3選、旅田に代わり和田がトップ当選(4,825票、9選)を果たした。同年5月、民事訴訟で和歌山市への約2億5000万円の返還を命じる判決が確定。損害賠償金として議員報酬の差し押さえを受けた。また国民健康保険料や住民税を滞納していたため、これらについても差し押さえの対象となった。
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