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山口麻美

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/30 02:08 UTC 版)

山口 麻美
名前
カタカナ ヤマグチ マミ[1]
ラテン文字 YAMAGUCHI Mami[1]
基本情報
国籍 日本
生年月日 (1986-08-13) 1986年8月13日(39歳)
出身地 東京都西東京市
身長 165cm[1]
体重 55kg[1]
選手情報
ポジション FWMF
ユース
FC明成
小平FCイレブン
小平SC
1999-2001 日テレ・メニーナ
2005-2007 フロリダ州立大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2002-2004 日テレ・ベレーザ 25 (14)
2008-2009 ウメオIK 36 (4)
2010 アトランタ・ビート英語版 21 (1)
2010 日テレ・ベレーザ(loan) 6 (3)
2011 ハンマルビーIF 12 (0)
2012-2013 岡山湯郷Belle 11 (1)
2014 日テレ・ベレーザ 12 (1)
通算 123 (24)
代表歴2
2007-2011  日本 18 (8)
1. 国内リーグ戦に限る。2014年11月24日現在。
2. 2011年3月9日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

山口 麻美(やまぐち まみ[1]1986年8月13日 - )は、東京都西東京市出身の元女子サッカー選手、サッカー指導者。元サッカー日本女子代表。現役時代のポジションはフォワードおよびミッドフィールダー。2007年に日本人初となる「ハーモン・トロフィー」(米大学年間最優秀選手)を受賞した。

経歴

ユース〜日テレ・ベレーザ時代

兄がやっていた影響で4歳ころからサッカーを始め[2]、FC明成・KSC(小平)、小平FCイレブンを経て、1999年、中学1年生のときに日テレ・メニーナに入団。東京都立豊多摩高等学校に進学した2002年から日テレ・ベレーザに昇格した。2シーズン目の2003年に18試合9得点の成績を残し、翌シーズン前半にも出場機会を得た。

フロリダ州立大学時代

2005年にベレーザを退団してフロリダ州立大学に留学、同大学の女子サッカー部に所属した[3]

2007年バンコクで開催されたユニバーシアードに出場するユニバーシアード日本代表に選出され[4]、同大会に出場したが9位の成績に終わった[5]。同年7月には、北京オリンピックアジア最終予選に向けた日本代表のアメリカ遠征メンバーに初招集され[6]、同年7月28日アメリカ戦で代表デビューを果たした。

2007年度のアトランティック・コースト・カンファレンスの女子サッカーリーグで24得点18アシストを記録し、米大学の年間最優秀選手に贈られる「ハーモン・トロフィー」を、日本人史上初、またフロリダ州立大学女子サッカー部の選手として初めて受賞した[7]。2016年、同大学女子サッカー部初となる背番号の永久欠番が発表された[8]

ウメオIK時代

2008年に大学に籍を置いたままスウェーデンへ渡り、ダームアルスヴェンスカン(スウェーデン女子1部リーグ)所属のウメオIKに入団し[9]、リーグ戦やスヴェンスカ・クッペン・ダメルUEFA女子カップ(UEFA女子チャンピオンズリーグ)などに出場した。在籍中、2度のリーグ優勝とUEFA女子カップ決勝戦進出を経験した。

アトランタ・ビート時代

2009年10月に行われたWPS国際ドラフトアトランタ・ビート英語版より指名を受け、翌2010年1月、ウメオIKのチームメートであるラモーナ・バッハマン英語版ヨハンナ・ラスムセン英語版らと共に同クラブと契約した事が発表された[10]。アトランタでは21試合に出場し、同年6月23日開催のフィラデルフィア・インディペンデンス英語版戦で1得点を挙げた[11]。WPSでのシーズンが終了した同年9月24日、日テレに期限付き移籍[12]、翌日の第13節から最終節までの6試合に出場し3得点を挙げた。

ハンマルビーIF時代

2010年12月、ダームアルスヴェンスカン所属のハンマルビーIFに移籍し[13]、1年間プレーしたが、この期間に右膝に大怪我を負った[14]。2011年12月に契約満了し退団[15]

日本サッカー界復帰

その後はダームアルスヴェンカンのマルモまたは古巣ウメオが獲得を図ったが[16]2012年2月6日岡山湯郷Belleのホームページに新入団選手として紹介され、日本サッカー界への復帰が決まった[17]

2013年シーズンをもって岡山湯郷ベルを退団。

2014年6月、日テレ・ベレーザに加入した。同年12月第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会でベレーザの5年ぶり11回目の同大会優勝に貢献した[18]

2015年2月、ベレーザを退団[1]

現役引退後

2015年3月NWSLウェスタン・ニューヨーク・フラッシュ英語版のプレシーズンに招待選手として参加した[19]

2016年、フロリダ州立大学を卒業した[20]

2023年4月5日、NWSLのワシントン・スピリットのアシスタント・コーチ兼プレーヤー・デベロップメント・コーチに就任した[21]

個人成績

クラブ

クラブ シーズン リーグ 背番号 リーグ戦 カップ戦 リーグ杯 UEFA 合計
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
日テレ・ベレーザ 2002 L・リーグ 0 0 0 0
2003 20 18 9 4 2 22 11
2004 L・リーグ1部 (L1) 18 7 5 7 5
通算
ウメオIK 2008 ダームアルスヴェンスカン 16 14 0 7[注 1] 1[注 1] 21 1
2009 11 22 4 4[注 2] 1[注 2] 26 5
通算
アトランタ・ビート英語版 2010 WPS 9 21 1 21 1
日テレ・ベレーザ 2010 なでしこ 25 6 3 0 0 6 3
ハンマルビーIF 2011 ダームアルスヴェンスカン 99 12 0 1 1 - - 13 1
岡山湯郷Belle 2012 なでしこ 14 8 1 2 3 0 0 10 4
2013 3 0 2 0 6 0 11 0
通算
日テレ・ベレーザ 2014 なでしこ 30 12 1 2 0 14 1
通算 日本 1部 54 19 10 5 6 0 0 0 70 24
スウェーデン 1部 48 4 1 1 0 0 11 2 60 7
アメリカ合衆国 1部 21 1 0 0 0 0 0 0 21 1
総通算 123 24 11 6 6 0 11 2 151 32

代表

主な選出歴

試合数


日本代表 国際Aマッチ
出場 得点
2007 1 0
2009 1 1
2010 14 5
2011 2 2
通算 18 8

出場試合

出場試合一覧
# 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 監督 大会 出典
1. 2007年07月28日 サンノゼ  アメリカ合衆国 ● 1-4 大橋浩司 国際親善試合
2. 2009年8月1日 モンタルジ スタッド・モーリス・ベロー英語版  フランス ○ 4-0 佐々木則夫 国際親善試合
3. 2010年1月13日 コキンボ  デンマーク ○ 1-0 バイセンテニアル・ウィメンズ・カップ2010スペイン語版 [22]
4. 2010年1月15日 エスタディオ・ビセンテナリオ・フランシスコ・サンチェス・ルモロソ英語版  チリ △ 1-1 [23]
5. 2010年1月23日  アルゼンチン ○ 3-0 [24]
6. 2010年2月6日 調布 味の素スタジアム  中華人民共和国 ○ 2-0 東アジアサッカー選手権2010 [25]
7. 2010年2月11日 東京 国立競技場  チャイニーズタイペイ ○ 3-0 [26]
8. 2010年2月13日 調布 味の素スタジアム  韓国 ○ 2-1 [27]
9. 2010年5月20日 成都 成都市体育中心  ミャンマー ○ 8-0 2010 AFC女子アジアカップ [28]
10. 2010年5月22日  タイ ○ 4-0 [29]
11. 2010年5月24日  北朝鮮 ○ 2-1 [30]
12. 2010年5月27日  オーストラリア ● 0-1 [31]
13. 2010年5月30日  中華人民共和国 ○ 2-0 [32]
14. 2010年11月14日 広州 黄埔体育中心  タイ ○ 4-0 第16回アジア競技大会 [33]
15. 2010年11月18日 広州大学城体育中心  北朝鮮 △ 0-0 [34]
16. 2010年11月20日 越秀山体育場  中華人民共和国 ○ 1-0 [35]
17. 2011年3月4日 ラゴス英語版 市営スタジアム  フィンランド ○ 5-0 アルガルヴェ・カップ2011 [36]
18. 2011年3月7日 パルシャル英語版 ベラ・ヴィスタ市営スタジアム  ノルウェー ○ 1-0 [37]

ゴール

ゴール一覧
# 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 監督 大会 出典
1. 2009年8月1日 モンタルジ スタッド・モーリス・ベロー英語版  フランス ○ 4-0 佐々木則夫 国際親善試合 [38]
2. 2010年1月13日 コキンボ  デンマーク ○ 1-0 バイセンテニアル・ウィメンズ・カップ2010スペイン語版 [39]
3. 2010年1月23日 エスタディオ・ビセンテナリオ・フランシスコ・サンチェス・ルモロソ英語版  アルゼンチン ○ 3-0 [40]
4. 2010年2月13日 調布 味の素スタジアム  韓国 ○ 2-1 東アジアサッカー選手権2010 [41]
5. 2010年5月20日 成都 成都体育中心  ミャンマー ○ 8-0 2010 AFC女子アジアカップ [42]
6.
7. 2011年3月4日 ラゴス英語版 市営スタジアム  フィンランド ○ 5-0 アルガルヴェ・カップ2011 [43]
8.

タイトル

クラブ

代表

個人

脚注

  1. ^ a b c d e f 日テレ・ベレーザ山口麻美選手退団のお知らせ日テレ・ベレーザ 2015年2月1日付、2018年1月11日閲覧。
  2. ^ 【アーカイブ】なでしこジャパン・山口麻美選手インタビューなでしこジャパン公式サイト.2010.2.13付、2018年1月11日閲覧。
  3. ^ フロリダ州立大学山口麻美インタビューGLED Sports.2018年1月11日閲覧。
  4. ^ ユニバーシアードバンコク大会 日本代表選手団名簿 (PDF) JOC公式サイト 2010.1.11 05:16 (UTC) 閲覧
  5. ^ Universiade 2007 Football women competition summary (PDF) (英語)国際大学スポーツ連盟公式サイト 2010.1.11 05:30 (UTC) 閲覧
  6. ^ 20歳の山口麻美を初招集 サッカー女子代表 47NEWS(アーカイブ). 2007.7.19付、2018年1月11日閲覧。
  7. ^ 米大学年間MVPに山口麻美スポニチアネックス.2008.1.13付、2018年1月11日閲覧。
  8. ^ https://www.facebook.com/FSUSoccer/videos/1146379112105983/
  9. ^ なでしこ秘密兵器“女バルサ”移籍スポニチアネックス.2008.3.26付、2018年1月11日閲覧。
  10. ^ Atlanta Beat signs third international(英語)アトランタ・ビート公式サイト 2010.1.7付ニュースリリース
  11. ^ Boxscore Atlanta Beat vs. Philadelphia Independence(英語)アトランタ・ビート公式サイト 2011.9.21 00:09 (UTC) 閲覧
  12. ^ 山口麻美選手期限付き移籍加入のお知らせ 日テレ・ベレーザ公式サイト 2010.9.24付ニュースリリース
  13. ^ Gylfi Sigurdsson, Mami Yamaguchi goes to Sweden(英語)wsoccernews.com 2010.12.22付、2018年1月11日閲覧。
  14. ^ 第9回 選手のセカンドキャリア(前編)eJapion.com.2017.2.24付、2018年1月11日閲覧。
  15. ^ 日本サッカー協会 2011年度第9回理事会議事 (PDF) 2012.1.12付
  16. ^ Sweden: Japanese Mami Yamaguchi to LDB Malmö or Umeå ?WSOCCERNEWS.COM.2-12.1.15付、2018年1月11日閲覧。
  17. ^ 岡山湯郷 アジア大会代表MFの山口獲得スポニチアネックス.2012.2.6付、2018年1月11日閲覧。
  18. ^ 第36回皇后杯決勝…5年ぶりの女王奪還! 日テレ・ベレーザが1-0で勝利!!サッカーキング.2015.1.1付、2018年1月11日閲覧。
  19. ^ 元なでしこジャパン、山口麻美がアメリカ女子チームのプレシーズンに帯同FOOTBALL CHANNEL.2015.3.10付、2018年1月11日閲覧。
  20. ^ 元なでしこジャパン 山口麻美氏を迎えて講演会 Japan News Club.2017.4.11付、2018年1月11日閲覧。
  21. ^ Spirit, Washington (2023年4月5日). “Washington Spirit Adds Mami Yamaguchi to Coaching Staff” (英語). Washington Spirit. 2024年7月1日閲覧。
  22. ^ (2010-01-14)若手中心のメンバーでデンマークを破る! なでしこジャパン チリ遠征レポート ~1月13日 第1戦デンマーク戦~”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  23. ^ (2010-01-16)ゲームを支配しながらも痛恨のドロー なでしこジャパン チリ遠征レポート ~1月15日 第2戦チリ戦~”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  24. ^ (2010-01-24)会心の3ゴールで優勝を決める! なでしこジャパン チリ遠征レポート ~1月23日 最終戦アルゼンチン戦~”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  25. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  26. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  27. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  28. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  29. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  30. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  31. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  32. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  33. ^ 第16回アジア競技大会(2010/広州) 特設ページ”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  34. ^ 第16回アジア競技大会(2010/広州) 特設ページ”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  35. ^ 第16回アジア競技大会(2010/広州) 特設ページ”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  36. ^ (2011-03-05)なでしこジャパン Algarve Women's Football Cup 第2戦(vsフィンランド)試合結果、監督・選手コメント”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  37. ^ (2011-03-08)なでしこジャパン Algarve Women's Football Cup 第3戦(vsノルウェー)試合結果、監督・選手コメント”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年11月8日閲覧。
  38. ^ (2009-08-01)フランスから4ゴールを奪い快勝 なでしこジャパン(日本女子代表)ドイツ・フランス遠征 第2戦レポート”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月21日閲覧。
  39. ^ (2010-01-14)若手中心のメンバーでデンマークを破る! なでしこジャパン チリ遠征レポート ~1月13日 第1戦デンマーク戦~”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月21日閲覧。
  40. ^ (2010-01-24)会心の3ゴールで優勝を決める! なでしこジャパン チリ遠征レポート ~1月23日 最終戦アルゼンチン戦~”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月21日閲覧。
  41. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月21日閲覧。
  42. ^ 試合結果”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月21日閲覧。
  43. ^ アルガルベカップ 2011 特設ページ”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月21日閲覧。

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