尿pH
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:50 UTC 版)
「尿中一般物質定性半定量検査」の記事における「尿pH」の解説
尿pHは食餌に大きく左右されるが、通常はpH6.0程度の酸性である。 尿pHがアルカリ側 (pH6.5-8.0程度が持続)尿pHが偽高値(アルカリ側)となる場合尿pHが酸性側(pH4.5-5.5程度が持続)菜食、低炭水化物食 呼吸性アルカローシス(過呼吸、など) 代謝性アルカローシス(嘔吐、胃チューブ、など) 尿路感染(プロテウス属、シュードモナス属などのウレアーゼ産生菌により尿中の尿素からアンモニアが生成)。 尿細管性アシドーシス クエン酸(尿路結石再発予防のために尿pHを上昇させる目的で投与される。) その他の薬剤(炭酸水素ナトリウム、アセタゾラミド、など) 尿放置でアルカリ化(細菌が尿素を分解してアンモニアを生成するため)。 高蛋白食 呼吸性アシドーシス(慢性閉塞性肺疾患など) 代謝性アシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシス、飢餓、激しい下痢、尿毒症、エチレングリコール中毒、メタノール中毒、など) 有効循環血漿量低下時(心不全、肝硬変、等)は腎臓での重炭酸再吸収が亢進し尿pHは酸性となる。 慢性腎不全。 尿路感染(大腸菌のような酸を産生する菌) 薬物(塩化アンモニウム、ビタミンC、メチオニン、マンデル酸、など)
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