尿の飛び散り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 03:38 UTC 版)
立ち小便をすると、便器の外に尿が飛び散る。陰茎から便器までの距離は、和式便器が最も長く、次に洋式便器、最も短いのが小便器であるため、小便器は最も尿が飛び散りにくいという点で有用である。 調査では、洋式便器だと周辺や床に20回に1回以上の頻度で汚すと答えた者が半数近くであったが、小便器の場合2割程度であった。さらに、男性に立ち小便の際に尿がハネてよく汚すところを聞き取ったところ、便器の縁にこぼすことが多いと答えた者は洋式便器の方が圧倒的に高かった一方、洋式便器より小便器の方が床やズボンや靴にこぼしやすいという結果になった。これは、洋式便器においては狙いをよく定めないと便器外にこぼしやすいために床やズボンにはこぼしにくいが、小便器においては油断から前の壁を見つめたり、隣に知人がいる場合は知人と喋りながら用を足すためだと考えられる。 洋式便器においては、座り小便をすると便座の裏面に多くの尿が飛び散りやすいため、男性が座って小便をすることで必ずしも清掃が楽になるとは限らない。洋式便器において立ち小便をする場合、便器の奥の水の貯まっていない所に向かって放尿するより、水貯まりに向かって放尿する方が便器外への飛び散りを95%程度抑えることができるため衛生的である。 小便器においては、近づきすぎると自らの尿が跳ね返って衣服に多数付着するため不衛生である。また、ほとんどの小便器の淵は洗浄されないため、便器の淵と衣服が触れるまで近づいた場合は衣服に多量の他人の尿が付着するため極めて不衛生である。一方、離れすぎると小便器の外に尿がこぼれてしまう。そのため、小便器から12cm程度離れることがベストな立ち位置とされている。
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