尿酸塩の溶解度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 16:04 UTC 版)
尿酸塩の溶解度(1gの化合物の溶解に必要な水のg数)化合物冷水沸騰水尿酸 15,000 2,000 尿酸水素アンモニウム — 1,600 尿酸水素リチウム 370 39 尿酸水素ナトリウム 1,175 124 尿酸水素カリウム 790 75 二尿酸二水素マグネシウム 3,750 160 二尿酸二水素カルシウム 603 276 尿酸二ナトリウム 77 — 尿酸二カリウム 44 35 尿酸カルシウム 1,500 1,440 尿酸ストロンチウム 4,300 1,790 尿酸バリウム 7,900 2,700 表に示されている数値は、示されている化合物の単位質量を溶解するのに必要な水の質量を示している。数値が低いほど、水に化合物が溶けやすくなる。表から計算できるように尿酸の冷水での溶解度は7mg/dLである。 飽和尿酸ナトリウム水溶液のpHに応じた結晶析出の実験では、血漿と同じpH7.4では尿酸ナトリウムの針状結晶が析出し、㏗5.0では針状結晶が消失し尿酸ナトリウムと尿酸が半々の大型の板状結晶が析出した。㏗5.0未満では純粋な尿酸の小型の板状結晶が析出した。尿酸ナトリウムの針状結晶の病原性が高いことから、尿酸ナトリウムの溶解度を考慮すると尿pHは6.5を大幅に超えないことが望ましいと指摘されている。尿中での尿酸の溶解度はpH5.5前後で最も高く、尿酸塩の形で溶解し50mg/dLを超える溶解度を示す。pHが低い場合には尿酸が結晶しやすく、pHが高い場合には尿酸ナトリウムが結晶しやすくなる。
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