尾鷲町立図書館(1928-1949)
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「尾鷲市立図書館」の記事における「尾鷲町立図書館(1928-1949)」の解説
1928年(昭和3年)3月30日、尾鷲尋常高等小学校(現・尾鷲市立尾鷲小学校)の一角で尾鷲町立図書館として北牟婁郡尾鷲町に開館した。大正期までに設立された図書館が37館あった三重県の中では尾鷲町立図書館の開館は遅い方であったが、北牟婁郡では最初に開館した図書館であった。町立図書館の1937年(昭和12年)度の統計を見ると、蔵書数は579冊、開館日数は251日、閲覧者数は583人であった。また、現行の尾鷲市域にはほかに1932年(昭和7年)2月開館の曽根青年団図書館(南牟婁郡南輪内村大字曽根)と1935年(昭和10年)3月開館の九鬼青年図書館(北牟婁郡九鬼村役場内)の2つの私立図書館があった。 三重県内の小規模な図書館は太平洋戦争の激化に伴い有名無実の存在となったものが多いが、尾鷲町立図書館は1949年(昭和24年)の統計が残っており、これによると1日平均閲覧者数は1人、蔵書数は322冊であった。しかし同年の図書館法制定により県内の図書館は8館まで淘汰され、尾鷲町立図書館も一旦閉館した。
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