小沢一郎の影響力
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「鳩山由紀夫内閣の政策」の記事における「小沢一郎の影響力」の解説
鳩山由紀夫内閣は民主党の党務を取り仕切る小沢一郎幹事長の影響力が大きいとされている。『毎日新聞』は、予算編成にもおいても小沢主導が目立っているとして、「党高政低」の構図が鮮明になっていると指摘した。 時事通信が12月に行った世論調査によれば、「政権を実質的に動かしている人」との質問に71.1%が「小沢幹事長」、10.6%が「鳩山首相」と回答している。 自民党では谷垣禎一総裁が「小沢氏の一元支配、独裁という姿がはっきりしてきた」と批判 する一方、平野博文官房長官は「小沢支配」は曲解だと反論している。 一部のメディアでは「鳩山・一郎政権」、「『鳩山』『一郎』政権」、「鳩山・一郎内閣」(いずれも鳩山の祖父である鳩山一郎が組閣した鳩山一郎内閣にかけた名称)、「小沢政権」 などの呼称が使用されている。 自民党の町村信孝は、政治問題化した天皇特例会見を小沢が主導したことから「これでは小沢内閣だ」と述べた ほか、小沢と距離を置く民主党議員が「鳩山内閣は小鳩内閣」と呼んでいると報道されている。 『日経ビジネス』は「小沢幹事長室」を「最大の圧力団体」と評し、イギリスの『エコノミスト』は、日本で一番偉いのは「影将軍(shadow shogun)小沢一郎」と報じた。 2010年度予算編成について、『毎日新聞』は、暫定税率廃止が先送りにされたことについて「鳩山首相に代わって小沢幹事長が決断した構図になった」「小沢が政権の主導権を握っていることを印象づけた」と報じた。『日本経済新聞』も、「小沢一郎幹事長が歳出・歳入の両面を事実上、主導して決着した」として、「鳩山首相は小沢の予算案をほぼ丸呑みした」と報じている。 2009年12月21日、小沢はテレビ東京の番組で自らの将来の首相就任の可能性に言及した。民主党の渡部恒三が翌日22日のTBSの番組で「小沢君は、絶対首相やらない」と否定した。 『毎日新聞』は民主党新人議員の「みんな小沢さんの顔色をうかがって、(党内は)暗いよ」という声を紹介した。 『時事通信』は小沢を「鳩山政権の『最高権力者』と目される」と報じ、「自ら掲げた「内閣への政策一元化」方針に反するかのような言動が目立ち始めた」と批判した。また、一連の積極的発言は「西松建設事件で検察を牽制するため」との見方を紹介した。
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