守護大名と被官とは? わかりやすく解説

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守護大名と被官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 00:40 UTC 版)

被官」の記事における「守護大名と被官」の解説

被官とは、当初被官人ともいい、上級官庁附属する下部機関ないしその官僚を指す概念であった転じて室町時代以降諸国警察権掌握していた守護が、鎌倉時代地頭出自とする国人傘下収め大名化し守護大名として成立すると、守護従属する国人地位を指す概念としても用いられた。その他に国人領主にも庶家をはじめ土豪地侍、有力百姓被官としている場合もあり、一定の独立性持った主従君臣関係未満の半従属化された者を指す概念としても用いられる守護被官たる国人独立した領主であり、朝廷から官位を受ける他、幕府御家人或いは荘園領主庄官地位併有している場合一般的であり、純粋な守護家臣とは異なる。 中には守護家より守護代官たる守護代に任ぜられ、守護家の家臣となる場合や、守護家の圧力により臣下の礼をとった者もあるが、多く国人領主それぞれ独立した存在であり、利害に応じて守護随従したり他の守護家に寝返ったり、複数の国人と共同して国人一揆形成守護軍令拒否する場合もなきしもあらずであった守護同士戦い場合には、被官たる国人領主の力も大きく左右したため、被官勝利貢献する場合もあれば、敵対勢力寝返ったために、戦況が変わる例が少なくなかったこのように室町時代における被官地位独立した自治権有する勢力であったが、戦国時代に入ると、守護守護代次第武力以って他の被官国人滅ぼし、または臣従させることで戦国大名化し国人領主中にはそれまで地位自立性失った者も少なくなかった一方では、毛利氏のように守護被官であった国人守護守護代勢力打倒して戦国大名として台頭する例もあり、多く被官人たちはいずれ勢力随従すべきか、或いは自分たちの自立性如何に維持させるべきか、実力主義的な世相の中で翻弄されていった。 それでも、戦国時代通じて被官として独立した地位有する者もあったが、近世以降は、戦国大名または近世大名としての地位勝ち得た者以外は、幕府又は大名家臣として組み込まれていった

※この「守護大名と被官」の解説は、「被官」の解説の一部です。
「守護大名と被官」を含む「被官」の記事については、「被官」の概要を参照ください。

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