孤児院関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:20 UTC 版)
デルク・サイハーデン レイフォンやリーリンが育った孤児院の園長だった武芸者(突然変異型)。幼いころに父親と一般人の母親を亡くし先代サイハーデンの経営する孤児院に引き取られる。後に先代サイハーデンから長い歴史を持つ刀技の流派サイハーデンを受け継ぎ正統後継者となる。 現役時代はティグリス曰く「個人戦・集団戦、どちらでもうまく立ち回れる有能な人物」として高く評価されていた。その武芸者として高い能力が「メイファー・シュタット事件」の際、デルボネに知覚誤認をかけられていたために念威操者が気付かなかった二人の赤子の泣声を聞き、現場から二人を救出する。この赤子が後のレイフォンとリーリンである。 レイフォンが物心付いた頃には武芸者としての一線は退いていたが、レイフォンに武芸の才能を見い出しサイハーデンの刀技を教え込んだ。武芸者として潔癖な性格で金銭に無頓着な人物だったが、それがレイフォンが賭け試合に手を染めた原因の一端であるとして責任を感じており、現在は孤児院を出身者に任せ、自身は運営費を稼ぐために道場を開いている。 ガハルド・バレーンに襲われた際、肉体を徹底的に破壊されるもその後、一から身体を鍛えなおし、内力系活剄が肉体の再生を行うことで機能的な若返り(ティグリス曰く20年ほど)と剄量の増加に成功する。 レイフォンが自らに課した「刀を握らない」という戒めから解放するために、リーリンにサイハーデン流免許皆伝の証である錬金鋼を託す。 13巻でリーリンから数多くの真実とリーリンの本当の気持ちを知りレイフォンに会いたくないと言うリーリンの願いを叶える為、レイフォンと戦うことを誓う。その別れ際にレイフォンと同じく「茨の棘」を打ち込まれ、レイフォンと同等の剄量を手にする。 14巻でレイフォンに会いたくないと言うリーリンの為に戦いを挑むが、増えすぎた剄に耐えきれず、全身から血を噴き出して倒れる。レイフォンの焔切りを受ける一歩手前で、レイフォンの持っていた天剣ヴォルフシュテインが基礎状態に戻るという奇跡が起こり、一命を取り留める。その後は回復することが出来たが剄脈が異常をきたしたことで歩行することが困難になり車椅子に乗っている。道場を訪ねてきたハイアと会話を交わし、息子であるレイフォンはその強さ故に様々な物を遠ざけて生きてきたと述べ「迷い続けながら歩み続ける運命にある」と零した。 サテラ・ルッケンス ゴルネオとシャンテの娘。シャンテ譲りの赤髪と性格を持つ。両親の影響か、五歳にして天剣授受者候補という類いまれな武芸者としての資質を持っており、ルッケンス家としては喜ばしい事だが、父親であるゴルネオには悩みの種となっている。幼馴染であるシェファーとはリーリンを巡っての犬猿の仲。
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