女性市場の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 16:36 UTC 版)
「アダルトグッズショップ」の記事における「女性市場の誕生」の解説
さて、江戸時代後期の四ツ目屋から400年来脈々と続く「未成年お断り店舗」の長い歴史の中で、世間に最大のインパクトを与えたのは、1993年、 渋谷に突如誕生した「女性専門 アダルトショップ キュリウス」である。 「女性はオナニーをしない」という定説がまかり通っていた1990年代初頭、「性的快楽の主導権は自分たちで握る」「恋愛から切り放してSEXや自慰を愉しむ」というショッキングな提案を掲げたキュリウスは、多くの女性から後押しを受け、連日のテレビ番組や多数の女性ファッション誌、さらには一般情報誌から経済誌までに繰り返し取り上げられ、何世紀にも渡って続いた男性主導のセックス観を、まさに一夜にして覆す結果を生んだ。 自ら「セックスブティック」と名乗る店舗は、アジア最大の流行発信地区「渋谷センター街」の一角にありながら、路面でも地下でもなくオフィスビルの最上階(いわゆる空中店舗)という、店舗としては考えられない立地条件を持ち、これを「女性顧客の安全利用を図るため」として「看板や広告をも廃した秘密スタイル」と「男性客お断り」を徹底する事で、メディアと口コミの力を最大に利用し、開業2年目にして30万人を越える顧客を得たと言われている。とはいえ、キュリウスの商品の多くは従来の男性向け市場とは全く変わることなく、実際に訪れるお客も、女性店長やまた女性客を目当ての男性客がほとんどだったと思われる。 本格的に女性向けの市場が開拓されていったのは、1996年に「Pラビア」というバイブが登場してからである。このバイブレーターはフェミニストでもある北原みのりが創ったバイブレーターで、日本では初めて女性が創った女性のためのバイブレーターとして話題になった。北原はその後、「ラブピースクラブ」という女性向けのショップを設立した。経営からスタッフまで全て女性だけで運営するアダルトショップはこのラブピースクラブが日本では初めてであった。 2018年には期間限定ではあるものの、大丸梅田店が百貨店として初めて女性向け女性向けアダルトグッズコーナーを作り話題となった。
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