失速・墜落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:48 UTC 版)
「日本航空アンカレッジ墜落事故」の記事における「失速・墜落」の解説
6時34分に離陸滑走を始め、速度 "V1" を超え "Vr"(機首上げ速度)に達した時点で副操縦士により「ローテーション(機首上げ)」がコールされ、機長もそれを復唱したが、実際にはコールよりも早く機首上げを始めていた。この時点で自ら「10度」とコールを行ったが、実際はそれを超えるピッチの機首上げだったので、その後の加速が通常より悪かった。脚が滑走路を離れてすぐにピッチが15度に達した。その後 "V2" がコールされたが、その時には、ピッチは18度にまで達していた。直後に失速の前兆とされるバフェットが始まり、操縦室でも音や振動を感じ、その数秒後には失速警報とスティックシェイカーも作動したが、操縦桿を少し戻すなどの処置もとらなかった。結局、地上から100フィートほど上昇しただけですぐに失速状態となり、最後は左側に逸れながら左翼より墜落した。 墜落場所は滑走路端から約300m付近で、胴体は3つに裂けて炎上。残骸は800mから先へ散乱した。
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