残骸調査の結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 04:33 UTC 版)
「ルフトハンザドイツ航空540便墜落事故」の記事における「残骸調査の結果」の解説
残骸調査の結果、全てのエンジンのパイロンバルブのコックは「閉」の状態となっていた。当時コックを「閉」とする理由がなかった事、墜落の衝撃によって全てのコックが「閉」の位置に動いた可能性がなかった事から、航空機関士がパイロンバルブを開くのを忘れたと見られている。 さらに警報システムにも問題があり、前縁フラップの作動状態を「青」(正常に降りている)・「黄」(途中まで降りている)の二種類のランプが点灯し、前縁フラップが出ていない状態では全くランプが点灯しないというロジックとなっていた。離陸・着陸時以外には前縁フラップは使用しないため、不使用時に「赤」が点灯するシステムとすると飛行中は点灯したままの状態となり乗務員の負担になりやすい事から採用されたロジックであったが、『前縁フラップが出ていない = 不点灯』が見落としにつながり(さらに遠因として朝の陽光が操縦室に差し込み、ランプ識別をしにくくしていた。)、それと知らない機長は離陸を開始して失速、墜落に至ったとされた。
※この「残骸調査の結果」の解説は、「ルフトハンザドイツ航空540便墜落事故」の解説の一部です。
「残骸調査の結果」を含む「ルフトハンザドイツ航空540便墜落事故」の記事については、「ルフトハンザドイツ航空540便墜落事故」の概要を参照ください。
- 残骸調査の結果のページへのリンク