大蟹怪獣 ガニメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:48 UTC 版)
「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」の記事における「大蟹怪獣 ガニメ」の解説
ゲゾラから分離した宇宙生物がカルイシガニに取りついて誕生した怪獣。ゲゾラと違って全身の皮膚が固い甲殻で覆われており、銃火器類の攻撃が一切通用しない。 工藤とアヤ子を執拗に追撃した末に誤って崖から転落して動けなくなり、工藤の機転で付近の旧日本軍の弾薬庫の爆破に巻き込まれて爆発するが、宇宙生物が別のカルイシガニに取りついて2体目が登場する。小畑に取り付いた群体の指示で工藤らを襲おうと再度上陸したところを小畑が開放したコウモリの超音波を浴びて凶暴化し、仲間であるはずのカメーバと同士討ちとなる。 命名した谷精次によると、監督の本多や東宝プロデューサーの田中友幸らには反対されたが、プロデューサーの田中文雄が「漫画でニャロメというキャラクターが流行っている」と助け舟を出し、谷も従来の「○○ゴン」のようなありきたりなものではなく、3体とも濁点を入れた名前とすることを主張し、これが通ったという。 造形は安丸信行と八木康栄による。スーツアクターはゲゾラ同様、中島春雄。スーツアクターはしゃがんで入る構造となっており、人間の体型を感じさせないシルエットとなっている。甲羅はFRP製。口から泡を吹く仕掛けが組み込まれ、左右の顎と眼球がリモコンで動く。背中にはギミックのためのボンベやチューブが仕込まれていたため、相当な重量であった。全身の毛はシュロを使用した。腹部は体毛でファスナーを隠している。実物大のハサミも制作された。 特殊技術の有川貞昌は、このガニメの口の部分の気持ち悪さや泡のギミックに特にこだわったとコメントしている。造形を手掛けた安丸は、利光貞三が『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』で手掛けたエビラを参考にしており、それよりもいいものを目指したと述べている。 書籍『東宝特撮映画全史』では、体色を橙色と表記している。
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