大和金房正真とは? わかりやすく解説

大和金房正真

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 14:59 UTC 版)

正真」の記事における「大和金房正真」の解説

金房かなぼう)派というのは、奈良金房辻、特に子守現在の奈良市本子守町)にいた刀工集団で、銘が残るものでは永正14年1517年)の正重が最も古く天文(1532-1555)年間が質の最盛期で、慶長(1596)以降は京の刀工との競争負けて奈良物」という数打ち物に転落した金房派は宝蔵院を含む興福寺僧兵から後援受けていて受注多かったらしく、特にその至極とされ、宝蔵院流槍術流祖胤栄金房政次十文字槍三本作らせている。また、彫物も得意としていたので、高位武士から人気があった。 正真の銘は「南都住金隼人正真作」、「南都藤原正真」など。刀だけではなくの優品も多い。『古今鍛冶備考によれば天文(1532-1555)ごろの人。さらに同書金房正実同一人物としているが、福永酔剣は銘振りから見て正実とは別人だろうとする。「鹿嶋大神宮大祢宜散位中臣朝臣氏親」という所持銘があり、所持者の没年天正4年1576年))からして天文ごろというのは正しいと考えられる。 『懐宝剣尺』では良業物分類されている、などとする書籍もあるが、『懐宝剣尺』の増補である『古今鍛冶備考』の原文には良業物記載は特になく不明また、藤代義雄評価では末古中作天下三名槍一つ蜻蛉切作者藤原正真、大和金房正真、三河文殊正真この三人全て同一人物とする説がある。なお、もう一つ天下三名槍日本号金房派の誰かの作ではないかと言われている。

※この「大和金房正真」の解説は、「正真」の解説の一部です。
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