大井川鐵道cト100形貨車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 大井川鐵道cト100形貨車の意味・解説 

大井川鉄道cト100形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/28 07:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
大井川鉄道cト100形貨車
cト101 千頭駅にて
基本情報
製造所 日立製作所輸送機工業
主要諸元
編成 1
軌間 1,067 mm
全長 5,512 mm
車体長 5,178 mm
全幅 1,769 mm
車体幅 1,769 mm
全高 1,865 mm
車体高 1,050 mm
制動装置 自動空気ブレーキ
テンプレートを表示

大井川鉄道cト100形貨車(おおいがわてつどうcト100がたかしゃ)は大井川鐵道井川線で使用されている貨車の一形式である。

概要

大井川本線にかつて在籍していたト100形を小型化したような外観の2軸鋼製無蓋車で自重4.8 t、固定軸距は2 mと極めて小型な車両であった。

形式名に付された「c」は、中部電力所有私有貨車であることを示し、日立製作所でcト101 - 130、輸送機工業でcト131 - 150の合計50両[1]が、1954年昭和29年)4月の井川線堂平全通に備えて同年2月に製造された。

井川ダム建設工事に伴う資材輸送時には、各車に開閉可能な円形のハッチを取り付けた鋼製の蓋をかぶせて固定し、ハッチから資材を入れて堂平まで輸送、ここに設置されていたカーダンパーで2両ずつひっくり返してハッチを開き資材を下ろすという、ホッパー車のような使用方法で運用された。

大井川水系の電源開発が一段落し、井川 - 堂平間が廃止された1971年(昭和46年)以降は余剰となり、cト127 - 150が1972年(昭和47年)10月10日付で廃車された。しかし、残されていたcト101 - 126は、1980年代後半の長島ダム建設に伴う資材輸送に再度起用された。

その後、cト111 - 122が2001年平成13年)5月15日付で、cト123 - 126が同年4月15日付でそれぞれ廃車されたため、2007年(平成19年)現在はcト101 - 110の10両が在籍している。一部はあおり戸を外して長物車代用として使用されている。

なお、中部電力の資産圧縮により、2012年(平成24年)から2015年(平成27年)にかけて12両が解体された。内訳は以下のとおり。

  • 2012年(平成24年)解体 - cト112・117・120
  • 2013年(平成25年)解体 - cト116・119・126
  • 2014年(平成26年)解体 - cト113・114・118
  • 2015年(平成27年)解体 - cト111・115・121

1975年(昭和50年)、NHKで放映されたテレビドラマ『坊ちゃん』のロケに際し、2両が伊予鉄道の「マッチ箱客車」を模した客車に改装されたが、ロケ終了後は活用されることなく廃車解体されている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 両グループ間では各部寸法にわずかな相違が見られた。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

大井川鐵道cト100形貨車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大井川鐵道cト100形貨車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大井川鉄道cト100形貨車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS