大かうさまくんきのうち〈太田牛一筆/〉
主名称: | 大かうさまくんきのうち〈太田牛一筆/〉 |
指定番号: | 2301 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1974.06.08(昭和49.06.08) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 書跡・典籍 |
ト書: | |
員数: | 1帖 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 綴葉【てつよう】装(五括)冊子本。本書は信長・秀吉に仕えた太田和泉守牛一が、その著「太閤軍記」(二巻)からその一部を抄出、書写したもので、慶長十五年前後の成立と推測されている。蹌踉たる筆致の中にうかがわれる謹直な書風から、あるいは需めに応じた清書本とも考えられるが、数多い太閤軍記の現存最古本で、著者の見聞をもとに秀吉の功業を記してあり、その著者自筆抄本として近世歴史・文学史上に貴重である。 |
大かうさまくんきのうち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/01 02:30 UTC 版)
『大かうさまくんきのうち』(たいこうさまぐんきのうち)は、太田牛一が記した豊臣秀吉の一代記。書名は「太閤様軍記の内」の意で、その名の通り、牛一が著した『太閤軍記』(二巻本)の内から抜粋した選集であるが、元本が現存しないため内容も唯一のものとなっている。成立は1610年(慶長15年)前後と推定される[1][2]。
慶應義塾大学が牛一自筆の同書を保有しており、太閤秀吉の軍記物としては、現存する最古の書で、1974年6月に重要文化財に指定された[1][2]。
書籍情報
刊本
- 慶應義塾大学附属研究所 編『大かうさまくんきのうち』 3巻、汲古書院〈斯道文庫古典叢刊〉、1975年。ASIN B000J9GMIG
- 中村孝也等 編「太閤さま軍記のうち」『戦国史料叢書. 第1 太閤史料集』人物往来社、1965年、147-224頁。
関連図書
- 部分を収録して解説
- 小林千草『太閤秀吉と秀次謀反-『大かうさまくんきのうち』私注』筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、1996年。ISBN 4480082999。
- 小林千草『『大かうさまぐんき』を読む: 太田牛一の深層心理と文章構造』東海大学出版部〈東海大学文学部叢書〉、2017年。ISBN 4486021193。
脚注
- ^ a b “慶應義塾図書館|重要文化財”. 慶應義塾大学. 2017年11月3日閲覧。
- ^ a b “大かうさまくんきのうち〈太田牛一筆〉 文化遺産オンライン”. 文化庁. 2017年11月3日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 大かうさまくんきのうち(外) - 慶應義塾大学メディアセンター デジタルコレクション
固有名詞の分類
- 大かうさまくんきのうちのページへのリンク