外国人の犯罪一般についての研究とは? わかりやすく解説

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外国人の犯罪一般についての研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 22:41 UTC 版)

外国人犯罪」の記事における「外国人の犯罪一般についての研究」の解説

外国人嫌悪」も参照 外国人犯罪一般についての言説は、しばしば、移民外国人対す否定的な感情と結びついて語られやすい傾向があるが、米国等での定量的研究では、外国生まれであることは全体的に犯罪と負の関係があり、暴力犯罪器物犯罪犯すこととは有意な関係がないことが示されている。 国内都道府県別分析行った功刀らの研究によれば、「地域によるアジア人全体を見ると、全都道府県データではアジア人比率増加によって日本刑法犯罪増加することが分かった。しかし大都市圏データ外国人の多い都道府県データでの分析ではアジア人比率増加刑法犯罪率を減少させることが分かった」という。 Yamamoto & Johnson(2014)によれば日本における外国人犯罪研究は、諸外国における移民犯罪研究犯罪性質程度について多角的に分析されているものが多い状況比べて基本的な研究難し状況にあるという。「日本における起訴刑罰は、国籍によって多少格差あるよう見えるが、利用可能なデータあまりにも限られているため、その性質大きさについて自信持って結論を出すことができない」という。たとえば、来日外国人による裁判においては執行猶予がつくケースが多いが、もし執行猶予つかない場合長い懲役になる傾向見受けられる。この特徴が、差別的な要因よるものなのか、それとも犯罪パターン違いよるものなのか、あるいはその両方よるものなのかは、現状データでは結論けられないという。また、日本においては犯罪取締りと、移民取締り混ざってきている傾向顕著にうかがえ犯罪言説における外国人犯罪存在感大きさ実際来日外国人検挙者数(日本全体2%)、受刑者数(全体の5%)の間には、開きがある。日本の外国人犯罪言説には、外国人嫌悪警察庁等の施策日本の移民政策等の歴史絡まり合っており複雑な様相呈しているが、これらの複雑な状況検証するためにはより詳細データ整備していくことが必要であるという。

※この「外国人の犯罪一般についての研究」の解説は、「外国人犯罪」の解説の一部です。
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