外国のサッカー代表チームの入国を2度に渡って断念させる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 09:57 UTC 版)
「中井洽」の記事における「外国のサッカー代表チームの入国を2度に渡って断念させる」の解説
上(#民社党・#民主党)でも述べられているが、過去2度の大臣経験に際し、2度とも、外国のサッカー代表チームの入国を断念させる結果に関わっている。1度目が1994年(平成6年)に羽田内閣で法務大臣としてアルゼンチン代表チームを、2度目が2010年(平成22年)に鳩山由紀夫内閣で国家公安委員会委員長として北朝鮮女子代表チームを、それぞれ日本で開催される日本代表チームとも対戦する予定だった大会への参加を断念させた。 上記のサッカー北朝鮮女子代表チームの件に関しては、北朝鮮女子代表チームは2010年2月に日本で開催された東アジアサッカー選手権大会(2月6〜14日・東京)への出場権を得ていたが、2009年12月、当時の国家公安委員会委員長であった中井洽は「制裁がかかっている段階なので、日本政府が北朝鮮チームの入国を許可することはない」と発言した。この時期、既に日本政府は北朝鮮に対する制裁措置として北朝鮮人の入国を拒否していたので、北朝鮮女子チームに対しても入国を許可しないのは当然という立場であった。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)は「政治とスポーツの分離」をモットーにしており、参加各国・地域の政治的介入を禁止しているため、入国不許可は日本が規約違反に問われる可能性があった。翌年の2010年(平成22年)1月4日に突然日本政府は方針転換し、鳩山内閣より以前に麻生内閣で既に許可が出ていたことを理由に、改めてサッカー北朝鮮女子代表チームの入国を許可すると発表した。 日本サッカー協会に北朝鮮女子代表チームから参加辞退の最終決定が通知されたのは、この発表から1週間後の1月11日であり、その見解は、「日本政府国家公安委員長(中井洽)の公式な謝罪、朝鮮女子チームの警備と安全の保証、チームの入国ビザ申請者全員に対する入国ビザ発給の無条件の保証、そして日本国内での神聖なサッカーの試合のための友好的な環境、この四つが提供されない限り、我々の女子チームは『東アジア女子サッカー選手権2010』に出場することはできません。」というものであった。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)サッカー協会は、勝手に試合を辞退したことを理由にFIFAより罰金を科せられた。
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