基礎力学の確立と流体力学の誕生とは? わかりやすく解説

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基礎力学の確立と流体力学の誕生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:21 UTC 版)

水理学」の記事における「基礎力学の確立と流体力学の誕生」の解説

17世紀になると、ルネサンスヨーロッパ各国波及し水理学もまた大きな飛躍をみせることとなる。 この時代において特に重要なことは、古典力学と、微分積分学など数学発展である。古典力学ニュートン力学とも呼ばれ、その名の通りアイザック・ニュートン確立した力学で、特にニュートンの法則は、後の流体力学を含む古典力学基礎となった。さらに、ルネ・デカルトによる直交座標導入ゴットフリート・ライプニッツによる微分積分学確立、その他ヤコブ・ベルヌーイヨハン・ベルヌーイレオンハルト・オイラーによる数学発展も、流体力学誕生大きく貢献したこのような基礎的な学問発展同時に、この時代水理学的には様々な発見開発が行われた。ブレーズ・パスカルは、パスカルの原理発見し静水力学発展貢献したロバート・フックスクリュー発明しクリスティアーン・ホイヘンス遠心力光学について研究し実験機器改善大きな役割果たしたまた、ニュートン古典力学とは別にニュートン流体について研究し、その基礎築いた18世紀には、レオンハルト・オイラーダニエル・ベルヌーイによって流体力学定式化され確立した。特に、ベルヌーイの定理呼ばれる流体エネルギー保存則定式化して完全流体基礎となった。この定理は、ダニエル考案しオイラーが式にしたといわれている。 1738年ダニエル・ベルヌーイは『Hydrodynamica』(英: Hydrodynamics、日: 水力学)を出版したその後1742年ダニエル父親であるヨハン・ベルヌーイも『Hydraulica』(英: Hydraulics、日: 水理学)を出版したが、その際自分優位性示そう出版日を1732年10年早く出版したように偽った。しかし、内容的にダニエルの『Hydrodynamica』の方が優れており、このようなダニエル行動が「水力学流体力学水理学より学問的に上位である」と言われてしまう原因1つであるといわれている。 また、ダニエルオイラー以外にもフランス学派では ジャン・ル・ロン・ダランベール 流体中の物体にかかる抵抗研究行いダランベールのパラドックス発見したジョゼフ=ルイ・ラグランジュ ポテンシャル流について理論研究行ったピエール=シモン・ラプラス ラプラス方程式などで完全流体に関する研究行った。 といった学者により研究なされたこのように、この時代基礎的な力学数学確立発展とそれに伴う流体力学誕生があったが、このときの流体力学は、ほとんどが完全流体に関するものであって数学的に華麗な展開をみせるも実際現場応用されることはなかった。

※この「基礎力学の確立と流体力学の誕生」の解説は、「水理学」の解説の一部です。
「基礎力学の確立と流体力学の誕生」を含む「水理学」の記事については、「水理学」の概要を参照ください。

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