基本的原理とは? わかりやすく解説

基本的原理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 16:54 UTC 版)

近隣結合法」の記事における「基本的原理」の解説

近隣結合法距離行列法一つである。距離行列法では、総長が最短となる系統樹最適であるという仮定最小進化原理)に基づいて系統樹構築される近隣結合法は、全ての配列の組において間の距離を計算して距離行列構築する段階までは、他の距離行列法非加重結合法最小二乗法最小進化法(英語版)など)と共通する最小二乗法最小進化法との違いは、これら2つ可能なすべての系統樹で総長を計算して最小進化原理満たす樹形決定するのに対し近隣結合法では系統樹作成の各ステップ最小進化原理満たす系統樹の節)の組を決定する点にある。より具体的には、生物同士進化距離を生物の組ごとに計算し、距離の最も小さいもの同士最初に接続し次に近縁なものを続けて次々接続していくという方法を取る。このため計算効率上記2つ距離行列法比べて良いまた、近隣結合法では進化速度一定であるという仮定がされておらず、これは非加重結合法異なる。進化速度一定ない場合には誤った系統推定をしてしまう非加重結合法異なり系統樹ごとに(すなわち生物ごとに)進化速度変化していても、進化距離と系統樹上で経路長さ等し場合には最小進化原理満たす系統樹正確に構築できる。 なお、進化距離と系統樹上で経路長さ等しいことは、「加法性」が成り立つことを意味する。例として、子孫ノードaおよびbと祖先ノードxの3つのノード存在し、ab間の進化距離を d a b {\displaystyle d_{ab}} 、各葉ノードとxの間の距離を d a x {\displaystyle d_{ax}} および d b x {\displaystyle d_{bx}} とすると、以下の式が成立する場合加法性成立するd a b = d a x + d b x {\displaystyle d_{ab}=d_{ax}+d_{bx}}

※この「基本的原理」の解説は、「近隣結合法」の解説の一部です。
「基本的原理」を含む「近隣結合法」の記事については、「近隣結合法」の概要を参照ください。

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