執着の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 13:39 UTC 版)
経蔵においては、釈迦は4つの執着を示している。 感覚-喜びへの執着 (kam-upadana, 欲取) 間違った視点への執着 (ditth-upadana, 見取) 儀式と象徴への執着 (silabbat-upadana, 戒禁取) 自己信条への執着 (attavad-upadana, 我語取) この4つを総称して、四取(ししゅ)と呼ぶ。 釈迦は、最初の3つへの執着については他宗派による適切な分析を取り入れたが、一方で、我語取については、釈迦自身のみで完全に解明したのだと述べている。 アビダンマとその解説書では、四取についてさらに以下を定義している。 欲取: 世俗的なものへの、繰り返される渇愛。 見取: たとえば常見(世界と自分は永遠である)や断見(いわゆる邪見)。六師外道も参照。 戒禁取: 文献通りの修行だけを行えば、ストレートに解脱できると信じている。例えば「牛の練習」や「犬の修行」など。 我語取: 自己(アートマン)を不変の主体であると識別している。たとえば有明小経や、五蘊、無我などで語られる。 ブッダゴーサによれば、この四取は上から挙げた順番に減少していくという。
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