国際Aマッチ出場数(キャップ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 22:29 UTC 版)
「国際Aマッチ」の記事における「国際Aマッチ出場数(キャップ)」の解説
イングランドでは、国際試合に出場するたびに記念の帽子を一つずつ与える慣習から、国際Aマッチ出場数をキャップ(野球帽型の帽子)と呼ぶ。試合出場時間に関係なく、試合に出場すればキャップが記録される(例:フル出場した選手も、交代出場した選手もAマッチ1試合出場すれば1キャップ)。 17世紀にフットボールのチーム分けのために帽子が用いられたのが始まりで、その後ユニホームの一部になりカラフルになった。近代サッカー誕生の舞台であるパブリックスクールでは、安全の為にキャップをかぶったままプレーしていた。1863年のルール統一で近代サッカーが誕生後、19世紀後半のイングランドのサッカーでは、当時背番号が無かったため、各選手がそれぞれ自分の出身校のパブリックスクールのカラーのキャップをかぶり、観客はそれで選手を識別していた。やがて1870年代にプロ化の波が押し寄せ、試合が激しくなり試合中にキャップをかぶる選手はいなくなった。 1886年にイングランドサッカー協会のN・ジャクソンが「代表に出場しても報酬は出ない。せめてその栄誉をたたえよう」と国際試合出場の名誉を記念するものとして帽子を授与しようと提案し、採用された。ジャクソンが提案したのは「赤いバラの刺繍の入った白い帽子」だったが、最終的に、出場した試合の対戦相手名が入った「ロイヤルブルーのビロード帽」を贈ることになった。以来、キャップは国際Aマッチ出場数を指すようになった。 男子の国際Aマッチは年間最大でも10~12試合程度で、2003年に国際Aマッチデー制度が開始されてからは、国際Aマッチ年間平均12試合中最大でも7試合(ただしクラブ側が選手の出場を許可すればさらに増やせるが、現実的ではない)の出場しか許されないため、キャップ数が100を超えるのは大変難しい為、非常に高く評価される。なお2015年からは現行のAマッチデーより、さらに2年間で6試合減る為ますます厳しくなる。
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