国際的な名声と振付
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 08:39 UTC 版)
「リン・シーモア」の記事における「国際的な名声と振付」の解説
1965年のマクミラン版『ロメオとジュリエット』はジュリエット役にシーモア、ロメオ役にクリストファー・ゲイブルを据えて振り付けられたものの、興行上の理由で初演はマーゴ・フォンテインとルドルフ・ヌレエフが演じた。とはいえ、リン・シーモアは同世代におけるトップ・ダンサーの地位を確立した。 意に染まぬ配役差し替えに失望したマクミランはロイヤル・バレエ団を去ることを決意し、シーモアを伴ってベルリン・オペラ・バレエに移籍した。シーモアは同団で1966年から1969年までプリマ・バレリーナを務め、『Concerto』を初演した他、マクミランの一幕版『アナスタシア』(1967年)でアンナ・アンダーソン役を演じた。 シーモアはロンドン・フェスティバル・バレエ、ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・シアター、カナダ国立バレエ団、アルビン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター、アメリカン・バレエ・シアターなど、多数のバレエ団に客演した。アントニー・チューダーやジェローム・ロビンズ、ラール・ルボヴィチやローラン・プティといったさまざまな振付家と仕事を共にし、時にはルドルフ・ヌレエフとパートナーを組んだ (『ラ・シルフィード』、『ライモンダ』など)。また、ヌレエフとともに、デンマークのダンス指導者スタンリー・ウィリアムズの教授を受けて技術に磨きをかけた。 1971年から1978年にかけて、ゲスト・アーティストとしてロイヤル・バレエ団に復帰し、1971年には三幕版『アナスタシア』のアナスタシア役、1978年には『うたかたの恋』のマリー・ヴェッツェラ役(ルドルフ皇太子役はデヴィッド・ウォール)など、マクミランの新作で主役を演じた。また、アシュトンはシーモアのためにソロ作品『Five Brahms waltzes in the manner of Isadora Duncan』(1975年)を振り付けた他、1976年には『A Month in the Country』でナターリア・ペトロヴナ役(パートナーのベリャーエフ役はアンソニー・ダウエル)を充てた。 シーモアは振付家としても活動し 、1973年に最初の作品『Night Ride』をロイヤル・バレエ団振付グループのために制作している(音楽:マイケル・フィニスィー)。その他、ロイヤル・バレエ団振付グループのために『Gladly, Sadly, Badly, Madly』(1975年、音楽:カール・デイヴィス)、ガリーナ・サムソワのために『Intimate Letters』(1978年、音楽:レオシュ・ヤナーチェク)、ランバート・ダンス・カンパニーのために『Wolfie』(1987年、音楽:モーツァルト)、サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ団のために『Bastet』(1988年、音楽:マイケル・バークレー)を振り付けている。
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