国民党軍の上陸と地元台湾人の反応とは? わかりやすく解説

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国民党軍の上陸と地元台湾人の反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 14:56 UTC 版)

台湾光復」の記事における「国民党軍の上陸と地元台湾人の反応」の解説

犬去りて、豚来たる」も参照 国民党軍すなわち『祖国』の軍隊台湾上陸することを聞いた台湾人は非常に興奮した台北のみならず台中台南高雄からも基隆港に人が駆け付け国民党軍の上陸を、固唾をのんで見守った。しかし、彼らの目の前に現れたのは、見慣れた日本の軍隊とは全く異なり隊列はばらばらで、ゲートルもきちんと捲いていないようなみすぼらしい姿で、全員背中雨傘背負いなかには鍋や食器はては寝具を担ぐ者までいた。 整列して国民政府軍隊歓迎した台湾島民は、初め国民政府軍本当の姿を見た民衆台湾到着した第二次大戦戦勝部隊意外にボロボロ軍服を着、草鞋ズックの靴を履き、鍋、皿、等の炊事用具雨傘背負った天秤棒で肩に担いだりして歩いている異様な光景眼前にして、心に描いていたイメージとのあまりの落差唖然としたのである。 私は中学生時代霧社事件出動する日本軍部隊見たことがあるが、彼らの整然とした軍容厳格な規律きびきびした動作、それに溌剌とした風貌接して常な心強さ感じた。それに比べると、正直に言って私は国民政府軍貧弱な様子には大い失望した。 — 楊基銓、『台湾に生を享けて』(1999年日本評論社 多く台湾人たちは、日本軍とのあまりの違い驚愕し日本中国敗れたとはとても信じられなかった。国民党軍への驚愕失望は、「祖国復帰」に一抹の不安を抱かせ、期待喜び微かな影を落とすものであった遅れて10月24日陳儀自身台湾到着した。翌10月25日台北市公会堂で「中国戦区台湾省受降式典」が挙行され台湾50年間の日本統治脱した。 この式典終了後陳儀台湾省行政長官は、ラジオ放送通じて、「今日より台湾正式に再び中国領土となりすべての土地住民中華民国国民政府国民党政権)の主権下におかれる」(要旨)との声明発表したこの声明は、台湾領有権変更のみならず台湾人意思かかわらず一方的に、その国籍日本から中国へと変更することを意味した。これは、日清戦争後台湾割譲に伴い2年間の猶予与えたうえで、台湾住民国籍選択の自由有していたことと著しく異なるものであった

※この「国民党軍の上陸と地元台湾人の反応」の解説は、「台湾光復」の解説の一部です。
「国民党軍の上陸と地元台湾人の反応」を含む「台湾光復」の記事については、「台湾光復」の概要を参照ください。

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