噴火は前兆を伴う
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/06 21:11 UTC 版)
火山の足下、地下1 - 10km付近のマグマ溜まりにマグマが一旦集まり、次にそこから上昇して地表に現れる、というのが噴火の過程である。このマグマの移動と集積がいくつかの前兆を引き起こす。 噴火の前兆現象 地震(火山性地震) - マグマが岩盤を破壊し貫入することで起こる。震源が次第に浅くなってきた場合、噴火時期が近付いていると考える。震源が集中するところがあれば、そこで噴火が起こりうると考える。専門家でなくとも、一般の住民が体感できる。多くの火山では、噴火の数か月から数時間前に見られる。 微動(火山性微動) - 地震よりも周期が長く(低周波の)、継続時間が長い(連続的な)振動。マグマ溜まりで圧力が増したり、マグマが移動したりすることで起きる。 地形の変化 - マグマが地下の浅いところまで上昇してきた段階で起こる。山体の急激な隆起、傾斜の増大、地割れなど。地形の変化が顕著なところがあれば、そこで噴火が起こり得ると考える。 電磁気学的現象 - 地電流や地磁気、地中電気抵抗の変化など。 熱の異常 - 地下水の温度上昇など。 火山ガスの変化(組成、量、温度) 噴煙の変化(量)
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