商業的に採集される食用キノコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 17:26 UTC 版)
「食用キノコ」の記事における「商業的に採集される食用キノコ」の解説
いくつかの種は栽培が難しく、多くのキノコ(特に菌根菌)はまだ栽培に成功していない。これらの種のいくつかは天然から収穫され、市場に並ぶ。季節になると、新鮮なものを購入でき、また乾燥したものも売られる。以下のキノコは通常天然から収穫されるものである。 ヤマドリタケ(Boletus edulis):ヨーロッパに自生し、イタリアでは Fungo Porcino、ドイツでは Steinpilz、ロシアでは "white mushroom (белый гриб)"、アルバニアでは "Wolf mushroom"、フランスでは cèpe と呼ばれる。イタリア語のポルチーノ(複数形ポルチーニ)、フランス語のセープ(セップの表記もあり)は、料理名として日本でも良く知られている。本種は特に "king bolete" と呼ばれ、香りの高さを称賛される。世界的な需要があり、様々な料理に用いられる。 アンズタケ(Cantharellus cibarius):黄色いアンズタケは、最も見分けやすいキノコの1つであり、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアで見られる。本種に似ている毒キノコもあるが、分類形質を知っていればしっかり区別することができる。Cantharellus tubaeformis ムラサキシメジ(Clitocybe nuda, syn:Lepista nuda) ショウゲンジ(Cortinarius caperatus) クロラッパタケ(Craterellus cornucopioides) マイタケ(Grifola frondosa):日本でマイタケとして良く知られる、大きくてボリュームのあるキノコである。カシの木の根元や切り株の周りで見られる。 シャグマアミガサタケ(Gyromitra esculenta):フィンランドで珍重される。生は致死性の毒が含まれるが、湯通しすることで食べられるようになる。 ヤマブシタケ(Hericium erinaceus):「ライオンのたてがみのキノコ」とも呼ばれる。 シロカノシタ(Hydnum repandum) アカハツタケ Lactarius deliciosus:世界中で食べられており、特にロシアで珍重される。 アミガサタケ属(Morchella):子嚢菌門に分類される。晩春に低木林や森林、空地で見られる。このキノコを採集する時には、シャグマアミガサタケ等の有毒な類似種と区別する必要がある。Morchella conica var. deliciosa Morchella esculenta var. rotunda マツタケ(Tricholoma matsutake):日本料理において高級食材として使われる。 セイヨウショウロ属(Tuber):いわゆるトリュフ。トリュフは長い間栽培法が研究されてきており、1808年の研究開始以来非常な進展を遂げたものの、いくつかの種は未だに栽培に成功していない。Tuber borchii Tuber brumale Tuber indicum Tuber macrosporum Tuber mesentericum Tuber uncinatum
※この「商業的に採集される食用キノコ」の解説は、「食用キノコ」の解説の一部です。
「商業的に採集される食用キノコ」を含む「食用キノコ」の記事については、「食用キノコ」の概要を参照ください。
- 商業的に採集される食用キノコのページへのリンク